家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
突然出かけないといけないことになり
バタバタと出かけてしまい
そのまますっかり帰るのが遅くなったので
ああ、夕飯どうしようかと
心のなかではもう、いろんな選択肢がグルグル回ります。
自分一人だったら、簡単に何か食べて帰るというのもありなのでしょうが
夕飯を待っている家族がいれば
そういうわけにもいかず
かと言って、こんな寒い日に
できあいの冷たいものを食卓に並べるのも、なんとなく嫌で
しかも、その時点でもうすでに8時半を回っていたので
もう買い物もしないで
とにかく一刻も早く帰らねばと焦っていたのでした。
冷蔵庫にあるものをあれやこれやと思い起こしたところで
ああそうだ、ごはんを炊かないとダメだったんだと気づき
帰ってから米を洗って炊くのは、もはや無理なので
もうこうなったら、うどんだ、うどんしかない
とメニューがあっけなく決まったのでありました。
家についたのが9時
とにかく土鍋に水と昆布と煮干しをいれて火にかけ
沸騰するのを待つ間に
冷蔵庫にある白菜やネギ、きのこなどをザクザクと刻み
鶏肉がなかったので豚こまに塩をまぶし
弱火にして煮干しの旨みを煮だしている間に
洗濯物をたたむ。
バババッと、簡単にたたんだところで
煮干のだしのいい香りがしてきたので
大きい煮干しだけを穴あきお玉でちゃちゃと取り出し
豚肉をいれ、干ししいたけも2~3枚、乾いたまま手で砕いて入れる。
これで、昆布、煮干し、豚肉、干ししいたけの旨みたっぷりのスープができたので
もう美味しいうどんが完成したも同然。
醤油と味醂で味をつけて
野菜を入れたら蓋をし
野菜が柔らかくなるまで5分くらい煮る。
この時間を無駄にしてはなるものかと
超特急でお風呂をざざっと洗ってお湯をためる。
ごはんを食べた後、スムーズにお風呂に入れるように。
主婦は、
ごはんのことも洗濯物のこともお風呂のことも、いろいろ頭をつかうのであります。
もうそろそろ野菜がいい感じに煮えてきたので
冷凍うどんを投入。
うどんがほぐれたら、卵を家族人数分割り入れ
再び蓋をして、卵が半熟に固まったら出来上がり。
熱々の大盛鍋焼きうどん!!ドヤっ!!
おおーいいね、いいね~。
空きっ腹に、温かいうどんというのはお腹にしみわたりますねえ。
一人分ずつ作る鍋焼きもいいけど
大きくドーンと作るのも、また楽しくていいものです。
ただ、鍋焼きうどんって、
卵を食べるタイミングが人によって違って
そこにこそこだわりがあるのに
大きく作った場合、卵を最初に取り分けてしまわないと、
下のうどんが取りづらいっていう、
そこだけが、ちょっと問題ありかもね。
しかも、卵を取り分けるのも用心しないと
うっかり、鍋の中でつぶしてしまって
悲しい目に合う。
約一名
うっかり卵を潰したのに、しらんふりをして
潰れてない卵をとった奴がいた。
モウ、ケシカラン!!
好みで七味唐辛子をかけたり
柚子胡椒をちょっとプラスしたり。
何れにしても、温かいものは、この時期ごちそうです。
忙しい師走のこの時期、お試しあれ。
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