家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
京都から帰ってから
昨日は一日家にこもって原稿を書いてので買い物に行けず
いよいよ冷蔵庫の中がスカスカになって来ました。
少ない食材の選択肢を
ああでもない、こうでもないと、パズルみたいに組み合わせるスリル
うひょひょっ、
結構好きかも・・・。
昨日の昼はお好み焼き
夜は炊き込みご飯と、野菜と豚肉の重ね蒸し、わかめとえのきの味噌汁
という冷蔵庫掃除メニューだったので
残っているのはトマトとえのきとパセリくらい
肉類はありません。
と、なると
頼れるものは、我らがサバ缶!!
おおーっ!!
いてくれてありがとう、サバ缶。
アイラブ サバ缶。
ビバ サバ缶!!!
オリーブオイルでニンニクを炒めたところに
ザクきりにしたトマトを入れて蓋をして蒸し煮
パスタが茹で上がる直前にサバ缶を缶汁ごと入れて
パセリの微塵切りもバサッと入れて
後は茹で上がったパスタをソースに入れて和えれば出来上がり。
そうそう、ソースにほんの少しカレー粉を入れる
この隠し味は、おすすめです。
カレーってわからないくらいほんの少し
小さじ1/3くらい入れることで
サバのクセが綺麗になくなるから、御試しあれ。
出来上がったパスタは
サバの濃厚な旨みとトマトの酸味がベストマッチ
たっぷり入れたパセリもいい仕事をしていて
ありあわせの材料だけで作ったとは思えぬ美味しさであります。
ところで
サバ缶って、安くておいしいだけじゃなくって
身体にもとってもいいので、絶対買い置きするのがおすすめです。
サバは
EPA,DHAという血液サラサラにしてくれる体にいい油をたっぷり含んでいて
この油は、アルツハイマーの予防効果もあるんです。
でも
サバってすぐに悪くなるので、毎日買い物に行けない人は、結構買いにくいんですよね。
そういう意味で、缶詰だといつでも手軽に料理できるし
生ゴミもでないので、とっても便利。
しかも!!
サバ缶って、生の鯖を缶に入れてから加熱するので
EPAやDHAが全て缶汁の中に入っているので
生の鯖を料理するより、効率よく、これらの油を取ることができるんですよ。
閑話休題
国立社会保障・人口問題研究所が先日発表したところによると
50年後には
10人のうち4人が65歳以上になるそうですね。
50年後に65歳以上となると
うちの娘なんかが後期高齢者になる、ということなので
ずーっと先のことではあります。
私なんか、もう生きてないかもしれない。
でも、その時の平均寿命は
男性84歳、女性90歳まで上がっているらしいし
2011年9月の統計で
100歳以上の人の人口は4万8000人近くおられて
女性のほうが圧倒的に多いそうなので(男性の6倍)
死んでいるとも限らない。
そう思うと
ほら、少子高齢化で
少ない子供たちが、大勢の老人を養う現実に
私なんかモロに入っちゃってて
長生きしてごめんなさいってことにもなりかねないわけで。
そう思うと
自分にできることって
できるだけ回りに迷惑をかけずに、
元気で自立して生きることだと思うんですよね。
元気で自立って、一朝一夕でできるもんじゃなくて
やっぱり今のうちから、気をつけて暮らすのが大事じゃないのかな。
自分のためだけじゃなくて
自分の子供のためだけでもなくて
これから生まれてくる子供たちのためにも
たしか曽根綾子さんの本に、こんなことが書いてありました。
年を取ったら自立と自律が大事。
周りにできるだけ迷惑をかけないように
自分でできることは自分でする。
そして、元気でいられるように自分を律する。
だからね
冷蔵庫にあるもので何が出来るのか考えたり
身体にサバ缶を美味しく食べて、アルツハイマー予防を心がけたり
自分で料理をして、片付けて
頭と体を適度に使ったり
別に大したことじゃないけど
そういうことを面倒臭がらずに、日々暮らしていくこと
そういうの、大事じゃないかなと思ったりしています。
その延長線上にこそ
自立して元気な65歳があり
元気な100歳があるのだと思うのです。
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