家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
でいりいおくじょのを書かなきゃと思いつつ
なかなかかけないでいました。
ご無沙汰しておりますので
近況報告など。
簡単激早野菜おかずシリーズは
もう間もなく書店に並ぶ頃かと思います。
読むレシピ3(正しくは「読むレシピ食材編」
も、12月初めには発売になります。
ということで、
私自身も首を長くして発売を待っている状況でして。
以前にも書いたのですが
同時進行でものすごい量のレシピを考えたり勉強をしなけれがならなかったりしたせいで
しばらく抜け殻のようになってしまったのですが
そういう時は
あまり新しいレシピのこととか考えずに
普通に暮らしたほうがいいんじゃないかと思って
掃除したり洗濯したりお散歩したりして普通の主婦やって
初心に戻って
料理本見てそのとおりに料理を作ってみたり
(実は私、そのとおりに料理作るのってものすごく苦手なので
あえて、やってみたのでした)
夕方スーパーをウロウロして
今まで料理したことないような魚を買ってみたりとか
手間のかかる塊肉をせっせと煮込んでみたりとか
しています。
それから
あいた時間は、ひたすらひたすら本ばかり読んでいます。
それも、今まであまり手を出さなかった作家の小説やら
化学や生物の本とか
外国の翻訳ものとか
とにかく、今まで興味がなかったり、自分とは関係ないと思っていたような本を
なるべくチョイスして読んでみたりしています。
一生懸命本を書いた後は、きまって
自分の中に持っていた情報や知識やレシピをすっからかんになるまで
全部出しきってしまうので
心のなかも頭の中もぽっかり空洞になったまんまで
まるでしぼんだ風船みたいで
だから
新しい空気を吸い込まないと、と思うんだけれど
けれど、ここで頑張って吸い込んではダメで
なるべく普通にしてるほうがいいわけで
だって、深呼吸だって、息をはいた後は、力を入れなくても勝手に空気が入ってくる
あんな感じがいいわけで
だから、なるべく普通に主婦して、普通に暮らして
普通に買い物に行って
心の声を聞いて
あんなものが食べたいとか
あれってどんなふうに料理するんだろうとか
本を見ながらたどたどしく料理していた気持ちを思い出したりとか
小さな好奇心や始めてのドキドキやワクワク感を
大切に大切に感じ取りたいと思って、すごしています。
そうすると
ささやかな毎日のあちこちに新しくて嬉しくて、楽しいことを見つけられて
心のなかの空洞が少しずつ埋まっていく感じがしています。
未知なる分野の本も
この時期なら、すべて素直に頭に入るし
本当に純粋に感動したり、喜んだり、ドキドキしたり。
そんなふうな普通の暮らしを大事にしていると
今までずーっとやってきた連載の仕事や単発の仕事も、
また新たな気持で取り組めたりしています。
あちこち講演会に出かけては
また、新しい出会いにわくわくしたりしています。
すこしずつコツコツと
そんなささやかなワクワクを心のなかに貯めている毎日です。
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