家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
大量にできてしまった魚のすり身。
それにささがきのゴボウをたっぷり混ぜて
さつま揚げを作ってみました。
魚のすり身を作るのに
スピードカッターなんか使うと早くて楽ちんなんだけれど
なめらかになりすぎると、
なんか美味しくなくなってしまう気がするんですよね。
だから、普段作るときでも
スピードカッターを使うことは、まずなくて
包丁で細かく叩いてから、すり鉢ですりすり。
今回は測定ということもあって、
久しぶりにスピードカッターを使おうと思ったら
物をのけて取り出すところから一仕事で
いざスイッチを入れてみたら
なんと動かなくなっていました。
電化製品って
10年くらいほったらかしにしておくと
動かなくなるもんだんですよね。
また1つ、我が家から文明の利器が無くなって行きました・・。
そんな訳で、今回もすり鉢でスリスリしてすり身にしたんだけれど
まっ、それはいいとして
すり身の話です。
仮にスピードカッターでなめらかなすり身を作ったとしても
少し別に魚の身を取り分けておいて
包丁で叩いたくらいのきめの粗いのを最後に混ぜると
ぐっと美味しくなるんです。
つみれ汁にしても
ハンバーグにしても
ちょっと無骨なすり身のほうが、
手作り感があって味も食感もいいと思います。
さつま揚げにしてもしかりです。
今回はゴボウのささがきをたっぷり混ぜたんですけど
私は出来上がったすり身の上で、
シャッシャッとささがきを作っちゃう。
つまりささがきを水に取らないの。
ゴボウってアクを抜くために水に取ることが多いけれど
あれって、1つには色を白く仕上げるための作業なので
さつま揚げみたいに色が気にならないときは必要ないし
また、水に取らないほうがすり身が水っぽくならず
油はねの心配もなくなります。
後は、これをギュッと握って油の中に入れ
わりとじっくり時間をかけてこんがり揚げます。
九州の方のさつま揚げは結構甘く
あれはあれで美味しいのだけれど
自分で作る場合は砂糖を加えず
すっきり塩味もいいものです。
魚の味もよくわかるし
それに焦げにくい!
すり身を1/3位残しておいて
そこに水と小麦粉を加えてゆるめたところに
せんきりにした人参、ジャガイモ、ごぼうを加え
こちらはスプーンにすくって油に入れ
野菜かき揚げに。
これもじっくり揚げると
野菜がサクサクしておいしいのです。
どちらもすり身に塩味がついているの
そのままでも十分美味しいのですが
ほんの少し醤油と辛子をつけてもいけます。
たっぷり作ったのに
あっという間に完食でした。
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