家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
減塩本の塩分計算で
どうしても納得出来なかった塩分量。
まる2日かけて、自分で測定したことで
繰り返し料理を試作していた時に感じた感覚が
机上の計算よりも真実に近かったこと言うことがわかり
ほっと一安心。
けれど、完全に安心できるわけではまだありません。
それは、この実験が私の台所で行った実験であること
私一人で行ったということ。
私は栄養士でもなければ
料理学校も出ていません。
料理の先生についたこともなければ
飲食店で働いたこともありません。
ただただ、家族のために日々料理を作りながら
独学でコツコツと勉強してきただけの人間です。
肩書きや経歴を持たない料理研究家の言葉や数字は
はっきり言って、権力の前ではほとんど無力。
けれど
こんな無力な料理研究家でも、矜持や信念はあって
えらい料理家の先生たちがおっしゃったことや
本に書かれていることを
鵜呑みには絶対せず
自分が実際やってみて
自分が本当に納得したことだけしか、信じないできました。
逆に
今まで誰もやったことのないやり方でも
自分が実際にやってみて、本当に美味しくなると確信したならば
それは自信を持って紹介してきました。
私のような独学でやってきた人間のやることは
信用されないことも多く
気をてらったウケ狙いの料理と誤解されることも多々ありましたが
実際に試してもらったら
絶対わかってもらえると信じてきました。
繰り返しやってみて
自分の目の前に起こっていることを、いつもいつも心の拠り所にして
今まで料理をやってきました。
だから今回の減塩の測定も
自分の目の前で起こった本当のことで
これから先、減塩料理をつくるときには
ずーっと拠り所になると思っています。
さてさて
大事な事がもう一つありました!!
それは実験に使った魚のすり身をどうするかということ。
とりあえず今日は
つみれ汁とつくね焼きです。
ペースト状になったすり身に、片栗粉とネギ、しょうがを入れ
大根、人参、ゴボウなどを煮たお汁の中に
スプーンでポトポト落としていきます。
すり身から良い出しが出るので
本当に旨みたっぷりのお汁になります。
つくね焼きの方は
つみれのたねにタップリのネギをプラスし
手で丸めて小麦粉をまぶし
大葉を巻いて、油でこんがりと焼きます。
和風のお魚ハンバーグですね。
サンマといえば、塩焼きか蒲焼くらいしか作らないのに
この実験のおかげで
こんなおいしい料理が作れたことに、感謝!!
家族も大喜びでした。
これですり身の半分は消費しましたが
まだ半分、残っているので
残りはまた明日。
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