家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
旅というのは、帰る場所があるから成立する。
というのを、なにかで読んだことがあります。
けれど、たとえば
2~3日くらいの旅行なら
家に帰ってきたときに、はあ~帰ってきた~って思うんだけれど
海外旅行なんかに行って1週間くらい家を空けると
自分の家なのに、何かちょっと別の場所のような感じがして
それまで普通にやってきた暮らしというものが
なんかちょっとぎくしゃくしたりすることがあります。
20年くらい前に
沖縄の無人島で10日くらい過ごしたことがあるんですが
帰ってきたときに
なんとも言えない違和感があったのを思い出しました。
ドアを開けて家に入り
靴を脱いで上がるとか
毎日選択した服を着るとか
夜はお風呂に入って、布団で寝るとか
そういう当たり前の事にも
いちいち、ああそうだったわ、みたいな感じがしたんです。
たった10日ほどの事なんだけれど
そういう当たり前と思っていたことがあっという間に欠落して
あちらの世界に順応し始めていました。
あの時、こちらの世界が買えるべき場所だと認識したことで
帰ってこれましたが
あのままずっと、あそこにいても順応できた気がします。
人は知らず知らずのうちに、順応して
そこに居場所を作り
居場所が作れなければ
元の場所に戻るか、別の場所で居場所を作る。
Youtubeを始めた頃は
Youtubeを始める前の生活パターンを、なんとかキープしようとしたけれど
いつの間にか、YouTubeを軸に生活も仕事も回っている。
けれど、これもまた、
気づかないようなことで、少しずつ変化していくんだろうなあ。
振り返ったらえええ~って思うくらい。
今の私が、一年前の自分を振り返ってみて
ええ~~~って思うように、
砂の世界が流動的なのではなく
砂の穴の中に閉じ込められなくても
何かしら不自由で、自分の意思とは関係なく変化している。
外で寝ても、中で寝ても どっちも極楽
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