家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
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あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年６月に日めくりレシピが始まり
毎日、料理を紹介することに挑戦させてもらう機会をもらいました。
毎日更新は、頭で考えていたよりもはるかに大変で
何年も毎日更新されているブロガーの方はすごいなあと、改めて尊敬してしまう毎日でした。
けれど、その一方で、日々どんな料理を紹介するか、悩んで苦心する時間はとても貴重で
家庭料理とは何かとか
家庭料理に大切なものは何か、ということを、もう一度考えるきっかけとなりました。
今、本や雑誌やネット上に、たくさんのレシピがあって
その気になれば、いろんな料理の作り方を知ることができます。
そう思うと、私の紹介するレシピも、そのたくさんのレシピの一つでしかありません。
けれど、そのレシピの中に
どうすれば自分の家庭料理への思いを込めることができるのか
試行錯誤を続けた半年でもありました。
おいしさだけを限りなく追求したレシピ
豪華さや、おしゃれさを追求したレシピ
そういうレシピはすごいなと思うけれど、家庭料理研究家の私の目指すところはそこではない気がして
不要なものを、そぎ落としていくことに専念した日々でした。
家庭料理にとっても、おいしいことや、豪華に見えることや、おしゃれさは大切だけれど
でも、本当に大切なことは、それだけじゃなくて
健康のこと、家計のこと、そして作る人と食べる人の体調や気持ち等
いろんな要素がその中に含まれています。
さらに、お店の料理と決定的に違うことは
今日、作ればそれで終わりというわけではなく
繰り返しの中で、初めて出来上がっていくものであるということ。
朝昼晩、一日三食の繰り返し
毎日毎日の繰り返し
そして、毎年、毎年の繰り返し。
お金のない時も、いやなことがあった日も
腹の立つ日も、疲れている日も、
時間がない時も、ほかのことで頭がいっぱいの時も
どんな時でも、これなら作ってもいいな、作れるなと思えるようなレシピ
ほんのちょっと頑張って作れば、それだけで心がほっとしたり、うれしくなったり
わくわくしたり、気持ちが優しくなったり、できるレシピ。
目指すべきゴールは、まだまだずーっとはるか先のほうだけれど
家庭料理の方向としては、今向かっている方向で間違っていない
そんな風に思えるようになりました。
４０にして不惑といいますが
不惑の年はとうに過ぎたというのに
いまだに、まだまだ迷ってばかりの毎日
今年もそうやって、迷いながら、ほんの少しずつでも前に進めたらいいなと思っています。
今年も、一生懸命精進して
家庭料理の楽しさや面白さ、幸福感などをお伝えできるように頑張りますので
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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