家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
世の中はシルバーウイークですねえ。
しつこいようですが、連休中は新刊本の原稿書きです。
連休明けに、すべての原稿を渡すことになっているので
ただもうひたすら書きまくる日々。
この5日間で書いた文字数は約20000字
(それでもまだ、全体の半分くらいしか終わっていない、くっ・・・)
原稿用紙にして50枚。
一日当たり10枚書いた計算。
そういえば、かの村上春樹さんは
毎日原稿用紙10枚書くことを日課にされているとか。
ということは、私もこの生活をしていれば
いずれ、村上春樹さんのようになれる・・・!!???
・・・なわけないですね。
素質が違う素質が。
職業としての小説家になれる素質が、私にあるとは思えないので
とりあえず、少しでも素質がありそうな料理を作ろう。
というわけで、今日はシューマイを作りました。
我が家の定番シューマイは、たっぷりの玉ねぎ入り。
どれくらい玉ねぎがたっぷりかというと
豚ひき肉150gに対して、玉ねぎ大1個300g入れます。
何でこんなことになったかというと
関西人ならだれでも大好きな551の豚まんというのがあって
昔、あの味の豚まんを作りたくて試行錯誤をしていた時期があるんです。
で、いろいろ試した結果、とにかくあの味に近づけるには玉ねぎがポイントだという結論に達したわけです。
で、ある時、あの豚まんの具って、シューマイの皮で包んで蒸したらシューマイやん
ってことに気付いて、
豚まんを作るより、シューマイのほうがはるかに簡単なので
以来、我が家のシューマイは、玉ねぎたっぷりが定番になったのです。
玉ねぎをたくさん入れるために、そのままひき肉と混ぜると、
玉ねぎから水分が出て、具がぐずぐずに崩れてくるんですね。
なので、玉ねぎのみじん切りをふきんに包んで、ぎゅーっと水分を絞ってから
ひき肉と混ぜていたんです。
でも、玉ねぎの水分って、決して悪いものじゃなくて
むしろ体にいい成分もいっぱい含んでいるし、うまみもたっぷり入っている
それを、わざわざ手間をかけて捨ててしまうのは、
家庭料理として間違ってるんじゃないかと思い
どうにか水分を捨てずに、玉ねぎを丸ごと食べられる方法はないかと考えたわけです。
で行き着いたのが
玉ねぎのみじん切りと塩をポリ袋に入れてももみもみし
十分水分を引き出したら、そこに砕いた麩を入れ
麩にその水分を全部吸わせるのです。
麩は味に癖もないし、ふっくら軟らかい食感になるので
シューマイに入れるのにはもってこい。
さらに、麩で吸いきれない水分を止めるために片栗粉も混ぜ
あとはこれを豚ひき肉と混ぜればシューマイ種の完成です。
(味付けはしょうゆとおろししょうが)
あとは、ポリ袋をハサミで切り開き
シュウマイの皮を一枚その上に乗せ
皮ごとひき肉をつまみあげ
軽く握って形を整えれば簡単にシュウマイの形になります。
これは、娘が小さかったころ
一緒にシューマイ旁をやりたがったので考えた方法。
このやり方なら、子供でも簡単にシュウマイが包めるのです。
今日はこれを、もやしと豆苗を入れたフライパンの上に並べ
水少々を入れて蒸し焼きにしました。
家庭料理で、手を抜くというと、なんか雑な料理になるようなイメージがありますが
私の考える手抜きはそうではなく
手を抜くことで、健康的になる
手を抜くことでおいしくなる
手を抜くことで、なんだか料理が楽しくなる
前向きでポジテイブな手抜き。
一見手間がかかっていそうに見えるシュウマイが
実は、ポリ袋一つで作れて、フライパンで手軽に蒸せる!!
それだけで、なんだかわくわくするし
しかも、肉と玉ねぎの割合が1:2
玉ねぎたっぷりで超ヘルシー
オリゴ糖たっぷりなので、連休中何かと乱れ気味の腸内環境もばっちり整います。
そして何より
ワーッと湯気の上がる料理は
なんだか、気持ちがふわーっとなり
明日から、また頑張れそうな気持ちになれるのです。
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