家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
暑くなってくると、カレー味のものが恋しくなります。
市販のルーを使って、自分なりのアレンジを加えるのも楽しいですが
カレー粉を買い置きしておくと、ルーとは違う楽しさがあります。
例えば、カレーうどん。
関西人の私は、カレーうどんが大好きで
夏でも結構作ったりします
カレーうどんって、家庭や地域によって差がありますねえ。
私は関西人なので、
和風だしがベースで
そこに片栗粉とカレー粉でとろみと香りを付けたようなのが食べなれた味です。
どちらかというと、だしのうまみと醤油味がしっかり感じられ
その上にカレー粉がほんのり香るような感じのが好きです。
市販のカレールーで作ったカレーの最後に残ったやつに水を加えて
鍋の内側にこべりついたのとかをこそげとってカレー味のスープにし
そこにうどんを入れて作るカレーうどんも、
実はひそかに自分だけで楽しんでたりするんだけど
(ご飯を入れておじやにしてもおいしい!)
わざわざ作るんだったら、やっぱりだしとカレー粉のタイプです。
こういう関西風のカレーうどんって、一見難しそうに見えるんだけど
実は、とっても簡単で
ベースは普通のうどんをつくっておいて(醤油、みりん、塩で味付けたやつね)
最後のところで、片栗粉とカレー粉を混ぜて水で溶いたものを加えるだけなんです。
分量は一人分だと、片栗粉大さじ
先に片栗粉とカレー粉を混ぜたところに水を加えると、混ざりやすく
水の一部をお酒に変えると、うまみがアップします。
(
この、カレー粉入り水溶き片栗粉なんですけど
早めに水で溶いて作っておくと
なぜだかわからないけど(たぶんカレー粉が水を吸う)、
出来立てよりもどろりと固くなってしまうので
できれば、使う直前に差さっと水を混ぜて入れちゃう方がいいように思います。
また、この手法を使えば、うどんだけでなく
カレー風味のあんかけも簡単にできちゃうので、
いつものあんかけ料理、最後のとろみ付のところでカレー味をプラスしてアレンジを加えてみるのもいいのでは?
さてさて、そんなカレー粉ですが
私は、いろんなものにチョコッと振りかけて、楽しんでいます。
例えば、朝の味噌汁に一振り。
味噌とカレーも結構合うんです。
納豆に一振り。
隠し味にチョコットウスターソースなんかを入れても合うし、
マヨネーズを塗ったパンにキャベツと一緒にはさんで食べるのも好き。
いつものソース焼きそばに一振り
これも、一気にスパイシーになっておいしいですよ。
最近はまっているのが
キャベツを梅干しと一緒にもんで、鰹節を混ぜただけの即席漬けに
カレー粉を振りかけるの。
ポリ袋に梅干しを入れて、袋の上からもみもみしてつぶしておいて
そこにざく切りにしたキャベツを入れて、もみもみし
全体にしんなりしたら鰹節を混ぜて、オリーブオイルかごま油を入れたら、
ベースとなる梅キャベツができるんですね。
これはこれで、そのまま食べて、すごくおいしいんですけど
食べている途中で、カレー粉をちょっとかけてみるわけですよ。
そうすると、これがまた、何とも後を引くおいしさになるの。
鰹節とカレー粉って、もともと相性がいいんだけど
ここに酸味が加わると、さらにぐっと美味しさがアップするんです。
梅干しの代わりに、醤油でもんで、最後にレモンを絞るのもいいですよ。
ちなみにカレー粉は、冷凍保存がおすすめでおす。
私は、容器ごとジッパー付の袋に入れてから、冷凍庫に入れるだけ。
こうすると、香りも飛ばないし、他のものの匂いも吸着しにくく
また、他のものにカレーの匂いも付きにくいので、保存袋に入れるのは大事かも。
最近、カレー粉売り場に行くとガラムマサラも普通に売られていたりします。
カラー粉も、いろんなスパイスが混ざってできていますが
ガラムマサラの方が、より、スパイシーな香りがするので
スパイスの香りが好きな人は、ガラムマサラを使ってみるのもいいかもです。
(あれこれスパイスを買わなくても、これ一つでかなり本格的な香りになります)
カレー粉の黄色はターメリックの色。
ターメリックって、ウコンのことなので
何かとアルコールを飲む機会の多い夏には、
そういう意味でもカレー粉、おすすめですよ。
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