家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は雑誌の取材で
私の料理の原点について、お話をさせてもらいました。
これまで、いろんなところで書いてきたことなんですが
私の料理の原点はおばあちゃんが作ってくれたご飯です。
おばあちゃんが孫のために作ってくれるご飯は
煮物だったり、おにぎりだったり、お味噌汁だったり
特別なことは何もない、どおってことない料理です。
けれど、それを思い出すと、胸が熱くなる。
もう何十年も前の事なのに
年々、懐かしさと恋しさが増してきて
それを思い出すだけで、今では涙ぐんでしまうほど。
これが料理の力なんだなと思う。
思い出が遠くなるほどに、記憶が鮮やかになり
もはや、実際の味はどうであったのかはわからないのだけれど
せつないほどに、もう一度食べたいなあって思う。
歳をとればとるほど
ますます、その思いは募ります。
私が作る料理は
たぶん、あのおばあちゃんの料理を目指しているんだと思う。
今日は、またあの頃のことを鮮やかに思い出し
今、少し涙ぐんでいます。
温かく見守るボク・・・。
コメント
トウモロコシについては恵まれた所に住んでいます。さっき収穫したのが即お店に売っています。甘くて、搾れるくらいにみずみずしい。でも、私にとって一番はおばあちゃんのトウモロコシです。まだ幼稚園にも上がっていない頃、行水の後、浴衣を着て、街灯がついていてもまだまだ明るい夕方の四辻で遊んでいると向こうーの方からおばあちゃんが風呂敷包下げてやって来る。まだ温かいなんば、なんばきび、を持って歩いて来ます。あれより柔らかいトウモロコシを私は知りません。コーンを食べながら、「やっぱりなんばやで、おばあちゃん」と心の中で呟いています。😭
うちのおばあちゃんは、畑でいろんなものを作っていたのですが
トウモロコシだけは作っていませんでした。
トウモロコシとは、相性が悪かったみたいで、上手く育てられへんみたいなことを言ってました。
でも、昔長野の知り合いの所に行ったとき
採れたてのトウモロコシをゆでたやつをごちそうになって
いやあ、あれはおいしいですね、みずみずしくて。
あんなに美味しいトウモロコシは、他では食べたことがありません。
私のおばぁちゃんの思い出の味は色々あるんですが手羽中を甘辛く炊いたのが最初に思い浮かびます
手羽先や手羽元でなく手羽中なんですよね!
あとはおばあちゃんが三重県の鳥羽の人だったので海の物…わかめやひじき牡蠣や蛸…わかめもめかぶやひじきもとても太くて小さい時からひじきとおあげさんや人参を炊いたもとかよく作ってくれてて学校の給食でひじきが出てきた時は
えっ⁉︎これがひじき?ってなりました笑
蛸も昔は丸々一匹干して吊るして食べたりしてました!味はホタルイカを干した味に近い気がします。もう作る人がいないので幻になったしまいました…
なにより卵かけご飯って20歳頃まで我が家のオリジナルメニューやと思ってました笑
おばあちゃんから教わったのがその理由です笑
よく考えたらそんなわけないですね!
色々な意味でカルチャーショック笑
おばあちゃんの味、いいですねえ。
卵かけご飯については、私20歳くらいまで、そんな料理があることを知らず
大学の時に、友たちが生卵をご飯にかけて食べるのを見て
なんてサバイバルな人なんだろうと思って、びっくりしました。
いまだに卵かけご飯、ちょっと苦手です。
よく考えたら生卵ごはんにかけるって確かにサバイバルですよね!
卵かけご飯食べ放題のお店に通いたいレベルです笑
海苔巻いて食べたり山椒振って食べたり味変楽しんでます
でもすき焼きに生卵つけない人が結構多かったり生卵苦手な人意外といはりますよね〜!白身だけは無理とか笑
私は白身を分ける作業めんどくさいんで気にせず食べてます笑
卵かけご飯が苦手な私は
実は、すき焼きの生卵も苦手で
すき焼きの時、我が家は卵をつけません。
子供たちも、生卵を食べる習慣がないのです。
とても懐かしい気持ちでメッセージを送ります。
25年位前、奥薗さんの料理教室に興味を持ったのでハガキを出しました。遠すぎて参加出来なかったのですが丁寧な返信を貰って、とても嬉しかったのを覚えています。
【お忙しいだろうに親切だなぁ】
と思ってましたら返信下さい!というメッセージ有りありの往復ハガキを出していました。
ハガキは今も大切にしています♪
今も本やYouTubeで見て料理を作っています。
25年前というと、もしかしたら北九州ですか?
あの頃は自宅で料理教室をやっていました。懐かしいです。
あの時、そんな風なお手紙を頂いたことがありました。
もしかしたら、長崎の方ですか?
違っていたらごめんなさい。
でも覚えていてくださって、本当にありがとうございます。
これからもよろしくです。