家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
「日めくりレシピ」が終了して
ちょっとゆっくりできるなあと思っていたのもつかの間
気が付いたら、またもや、いろんな締め切りに追われている毎日です。
昨日は朝から、ずーっとレシピを考えていて
ふと気が付いたら、3時ごろになっていて
お昼ご飯も食べてなくて
考えている途中段階のレシピを数点作って、
あたふたとお昼ご飯を食べて
これじゃあ、まだまだ全然だめだなあと思いつつ
再び考えてみるのだけれど、
いいアイデアはまったくが浮かんでこず
そのうち夕方になり、買い物行き
夕飯づくりに突入。
とりあえず、今日一日かかって考えたレシピを作って
夕飯にさりげなく出したら、
「これ、まったく味があってない」
と、頭から全否定。
すべてが振り出しに戻る・・・・嗚呼・・・。
自分でもわかっていたから、まあショックというほどのこともないけど
やっぱりちょっと悲しい・・。
でもね、こういうときが、チャンスなのです。
未完成の料理を家族に出すときは
必ず、代わりになる料理を一品が二品作るようにしていて
そうすれば、試作で失敗しても、そっちに逃げられるから。
家族に迷惑をかけないのです。
で、今日は、タコとキャベツのペペロンチーノを作ったわけ。
キャベツを最初に塩味でさっと炒めたら取り出して
あいたフライパンにニンニクと赤唐辛子を入れて香りを出したら
ぶつきりにしたタコをさっと炒めて
タコが熱くなったら、キャベツを戻し入れ
最後に味を見て、足りないようなら塩を少し降って出来上がり。
食べるとき、レモンをちょっと絞るもよし
薄口しょうゆをちょっとまわしかけるもよし
(濃口ではなく、薄口のほうがすっきりした味になります)
仕事用の試作料理の片手間に、ちゃちゃっと作った料理っていうのが
実は、意外においしいんですよね。
それはつまり、
手をかけすぎず、シンプルに料理すれば、失敗もないし
ものすごくまずくなることもないってことの裏返し。
これってやっぱり料理の基本の基本なんですよね。
だからね、
料理に行き詰ったら
何を加えたら、おいしくなるだろう、と考えずに
もっともっとシンプルに考えて
限りなく少ない手順、少ない調味料でシンプルに料理してみる。
うん、失敗したレシピ、もう一度、気持ちを新たに頑張ってみよう!!
・・・・・なんて、これが家庭料理研究家の普段の暮らし。
「日めくりレシピ」が終了してから、
自分なりにこれからの仕事のやり方を考えてみた結果
とにかく、料理することや食べることの楽しさを発信し続けるってことが
大事なんじゃないかと改めて思っています。
うまくいった料理も、いかなかった料理も
全部ひっくるめて、とにかく、発信し続けなきゃと思いまして
だから、今日は、こんなとりとめもない話を書いてみました。
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