でいりいおくじょのBLOG

2022.10.19

値段と美味しさの関係

ちょっと前に、

安い食材を使って一流料理人が作った料理と

超高級食材を使って、料理ヘタのタレントさんが作った料理を

食べ比べて審査するという番組に審査員として出演させてもらったのですが

 

あれは、なんか面白かったですねえ。

 

料理が下手なタレントさんは

やっぱり基本がめちゃくちゃで

焼いたり、揚げたりするのもああ~~~~~って感じで

食材の組み合わせとか、味付けとかも、めちゃアバウトで

ああ、もったいなあいなあって感じの料理になっていくんですよ。

 

けれど、

一口食べてみると

あんなにいい加減な作り方なのに

出来上がった料理は、想像以上に美味しい。

食材の味が超一流だと、料理はまずくならないんですね。

 

食材が持っている力って言うのは、こういう事なんだなあ

ってあらためて思いました。

 

どんな風に作っても、美味しさが揺るがないのです。

 

一方、プロの料理人の方は

素材の味の引き出し方を良く知っておられるので

安い安い食材でも、めちゃめちゃおいしく仕上げられるんです。

 

この二つを比べてみると

料理ってやっぱり

美味しくする道筋は、いろいろあると、あらためて思いました。

 

良い食材を使うのも一つ。

けれど、いい食材でなくても

美味しさを引き出すコツを知っていれば

それは、高級食材に匹敵するおいしさにすることもできる。

 

そう考えると

家庭料理って、まだまだ無限の可能性があると思いました。

 

いやいや、食材は良いものを使う方がいいという事ではなく

高価な食材を使わなくても、

美味しくするコツを知っていれば

安い食材でも、美味しいごちそうにすることはできるのです。

 

そうなると

 

美味しさを引き出すコツ

それも、誰にでも簡単にできる方法

(それは、これまでの料理研究家人生で繰り返し研究してきたこと)

を、伝えていくこともまた、

家庭料理研究家の私のやるべき仕事だなあと

あらためて思った次第です。

 

良い食材を使えば

誰でもおいしくできるんです。

 

でも、手に入り易くて、安い食材でも

おいしくできる所にこそ、家庭料理の可能性があると思うのです。

 

そして、美味しくできることを知れば

もっともっと、料理は楽しくなるはず。

そこが一番大事なところ。

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コメント

  1. 中田みき より:

    奥薗先生のポリシーが大好きです。
    家庭料理人の味方です。
    どこの家にもある調味料で出来る、食材が安くても美味しい、手順も分かりやすくて作りやすい、しかも片付けが楽、その上に買物に行かなくても乾物や缶詰等で作れる。

    これからもどうぞよろしくお願いします。

    1. 奥薗壽子 より:

      うれしいコメント、ありがとうございます。
      とても励みになります。
      これからもよろしくです。

  2. りゅうな より:

    いつも奥薗先生が教えて下さる「美味しさを引き出すコツ」を実践するとシンプルに料理が美味しくなる事にいつも感動します。
    そして料理が楽しく益々好きになりました。
    これからもずっと先生について生きます(^-^)
    いつもありがとうございます。

    1. 奥薗壽子 より:

      うれしいコメント、ありがとうございます。
      これからもよろしくです!!

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