でいりいおくじょのBLOG

2015.12.14

梅うどん

昨日のでいりいおくじょのに

おしゃれとか、素敵とか、かっこいいとか、センスいいとか

そういう世界から、最も遠いところにいる家庭料理研究家って書いたんだけど

別に、おしゃれや、素敵なことが嫌いなわけではないし

おしゃれでステキな料理研究家の先生を見ると

素直に、素敵だなあと思っちゃいます。

実は私、東京に来てすぐのころ

たまたまある方の紹介で、某人気料理雑誌の編集者の方がうちに来られることになって

(早い話が、私の料理を試験しに来られだわけです)

その時の私は、超田舎者だったので、

もう、めちゃめちゃ緊張しまして

緊張のあまり、前の日から高熱を出すくらいで。
 

さらに、田舎者に見られたらだめだと思って

精一杯おしゃれな料理を、おしゃれにお出ししなきゃと、気持ちもどんどん追い詰められて結局、結果は惨敗です。
 

いや、これ、何が悪かったかっていうと

普段作っている料理を、普段のままお出しして

それで、奥薗壽子は使い物にならないって思われたんだったらあきらめがついたんです。

でも、自分をよく見せようとして普段とは違うことをして

たぶんいいかっこのつもりが、とんでもなくダサいことになっていて

それで、使えないやつの烙印を押されたことが、悲しかったのでした。
 

その時の苦い経験があるので

以来私は、自分の身の丈に合った、本当に普段作っている料理だけを紹介しようと決めています。
 

さて、今日は娘が休みだったので、

お昼頃起きてきた娘と二人、お昼ご飯はうどんです。
 

だしのベースは、煮干しと昆布で

沸騰したところに、豚肉を入れます。
 

煮干しのだしに豚肉を入れることで、ダブルスープになり

ぐっとおいしくなるんですよね。
 

更に私は、豚肉に塩をもみ込んでから入れます。

そうすると、豚肉にした味がついておいしくなるのと

もみ込んだ塩のおかげで、豚のうまみがいい感じに汁に溶け出すのです。
 

味付けは醤油です。

めんつゆって、醤油とみりんで味をつけるのが一般的ですが

みりんを入れず、醤油だけで味をつけると

きりっとしまった味になります。
 

あとは、そこにうどんを入れるんですけど

今日は、きしめんです。
 

実は、私、春ころからずーっときしめんにハマってまして

なんか、あのぴらぴらした感じが、たまらんのです。
 

きしめんを入れたら、梅干しも一人一個入れ

おろししょうがをたっぷり。

しょうがを入れることで、梅干しと豚肉が仲良しになる感じ。
 

うどんと麺が温まったら、最後に葉ネギ!!

今日は九条ネギです。

やっぱ、うどんには緑のネギがいいですね。
 

盛り付けるときは、梅干しをつぶさず

食べている途中で梅干をつぶすことで、ガラッと味が変わります。
 

さらに、写真には写ってないのですが

梅干しをつぶした後、とろろ昆布を入れるのも私は好き。

うどんにとろろ昆布は、関西人の大好きな食べ方です。

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