家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
大根餅って、
すっかり日本の家庭料理になって
いろんなレシピが紹介されていますが
もともとは、中国料理の点心の一種です。
点心というのは
軽食と訳されることもありますが
手軽に家庭で作られるようなものから
専門の点心師によってつくられる本格的なものまでいろいろあります。
大根餅も、そういう点心の一つです。
本場中国の大根餅は、
米の粉をこねた生地に
塩もみして水けを絞った細切り大根と
ハム、干しエビ、ねぎ等を炒め合わせたものを混ぜ
大きな塊のまま蒸し上げ
それを切って、もう一度焼き付けて作ります。
私は、上海や香港でも食べたことがありますが
大きく切って切り分けたものを再度焼いて作るので
四角い形をしていて
(ちょうど関東ののし餅みたいな感じ)
食感も、もちもちというよりは
しこしこした感じ。
上新粉が入っているので
お団子っぽい感じの生地なのです。
私がもっている
古い中国点心の本(「顧中正の家庭で作れる中国点心」)を見てみると
白玉粉と上新粉を混ぜた生地で作る方法が載っています
一時期
その本をバイブルみたいにして
忠実に料理を再現しながら作っていた時期がありまして
上新粉と白玉粉を混ぜるやり方もを何度も試作してみたのです。
ところが
この2つ、別々にこねて混ぜなければならず
それが結構めんどくさい。
なので
白玉粉だけで作るのが、いつの間にか我が家の定番にになりました。
これ、もう30年くらい前の話になるので
以来、30年以上、我が家の大根餅は、私のオリジナルなやり方で白玉粉で作り続けてきました。
ところが、日本の料理本や料理サイトでは
独自の大根餅のレシピがいつの間にか出来上がっていて
大根に片栗粉や小麦粉をまぶして焼いたり
すりおろした大根を混ぜて焼いたりするレシピも登場しており
それが、今では主流になっています。
こうなると、大根餅という名前は同じですが
全く違うものですね。
って言うか
私の作る大根餅も
私のオリジナルの作り方なので
これも、本場の大根餅とは違うわけだから
もう何が何だかわかりません。
でもまあ、自分の口にあうように料理を変化させていくのは
料理の楽しみでもあるので
いろいろあっていいですよね。
本場のまま作ることが、必ずしも正しいとは全く思いません。
ですから、奥薗流の大根餅も
一般的な日本の大根餅とは違うけれど
是非作ってほしいなと思います。
日本人の大好きなお餅の食感に仕上げています。
めちゃめちゃおいしいので
是非是非作ってみて下さい。。
(973) 白玉粉で作るもちもち美味しい大根餅!切り干し大根の甘みと旨味がクセになる♪<切り干し大根の大根餅> – YouTube
コメント
奥薗先生初めまして
先生にお願いがあります
私は2005年頃に雑誌に載っていた奥薗先生の半日でできるおせち料理を作り、本当に美味しくて簡単で、それから毎年のように作っていたのですが、引越した際に大切にしていたその雑誌を紛失してしまい、どうしても分からなくなったレシピがあります。
それは切り干し大根に、たしかコチュジャンも入れて作る少しピリっとする美味しいなますのような料理でした。
そのレシピが知りたいので、先生教えてください。
他にはサツマイモをオレンジジュースで煮てつくるきんとんや、はんぺんを混ぜただし巻き玉子などがありました!うる覚えですが、それらは何とか作ってます
コメントありがとうございます。
確かに、あの当時は、年末になると雑誌でおせちを紹介しておりました。
時短おせちも、確かにやりました。懐かしいです。
その当時のレシピが、今はもう手元になく(そういうのをマメにとって置いたりしない正確なもので)
また、機会があれば、おせちを紹介させていただきますね。
どうぞ気長にお待ちくださいませ。