家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
土鍋でご飯を炊く方法も、いろいろあって
土鍋の大きさや形もいろいろあるから
まあ、いろんなやり方があって当然なんです。
だから、一時期、
いろいろ土鍋を買いまくって、
いろんな土鍋でご飯を炊きました。
自分で言うのもなんですが
そういう研究が好きなんです。
で、まあ
細かいことを言えば
土鍋によって、細かい違いはあるのかもしれませんが
どんな土鍋であっても共通するコツというのはあって
まずは、火加減
最初から強火。
これは、強火でないと、絶対に美味しく炊けません。
始めちょろちょろなかぱっぱ
なんていう歌があるから
弱火で炊くようなイメージがついてしまっていますが
それは間違い。
一気に沸騰までもっていかないと
じわじわ温度を上げると
鍋底の米がどんどん水を吸って、
全体に沸騰するまでに、下の方の米が糊みたいになるから。
後は、土鍋のふたに何かを詰めてふたをしてしまう人がいますが
それも、やらない方がいいです。
沸騰している時
土鍋の中には、蒸気とおネバと呼ばれるネバネバしたものでいっぱいになっているのだけれど
ふたに穴が開いていることで、上手く蒸気を逃すことができるんです。
ここをふさいでしまったら
ふたの周りから、おねばがぶわーッと吹きこぼれます。
後、加熱時間
沸騰後、火を弱めて5分、その後火を止めて20分蒸らし
というのが奥薗流の炊き方です。
この5分には根拠があって
昔、子供向けの科学番組で
中の見えるガラス製の鍋で米を炊く実験をやっていて
それを見ていると、
沸騰後5分で、米が水分をほぼ吸うことが分かったんです。
なので、
後は、火をを止めても
余熱で美味しく炊きあがります。
米というのは、煮物と違って
蒸らすことで炊きあがるんです。
5分で米が水をほぼ吸ってしまうわけですから
それ以上火にかけ続けたら、焦げるだけで、意味がないし
米というのは、もともとそうやって、余熱で蒸らして炊くのが
日本式の炊き方なのです。
(世界には、違う炊き方をする国もあります)
後は、炊きあがった後、しゃもじで大きく混ぜて
米と米の間に空気を入れる事
そうしないと、せっかく美味しく炊きあがった米が
温度が下がる時に、べチャット沈んでしまうんです。
空気を入れて解しておくことで
ぐっとおいしくなります。
この4点を守るだけで
かなりおいしいご飯が炊けるはずですよ。
是非是非お試しあれ。
(1269) 自慢できる炊き込みご飯。ほっこり笑顔になれます!!土鍋で炊く方法も!<切り干し大根の炊き込みごはん> – YouTube
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