家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は、一日雨降り。
なんだか寒い一日になったので
夕飯のメニューは鍋物にきまり!!
冷蔵庫にあるもので、鶏ちゃんこ鍋を作りました。
ちゃんこ鍋って、相撲部屋で食べられる鍋で
特に、味付けなど、決まった形とかはないようなのですが
でも一応、土がつかない、手をつかないことから、
鶏肉が入っていることが多いですね。
あと、ちゃんこ鍋って、油揚げが入っているイメージ、ないですか?
うちのちゃんこ鍋は塩味ベースで
鶏のつくねと、鶏もも肉を入れます。
スープのベースは、水と昆布と酒。
昆布は、大きいままではなく
いつものだしと同じように細く切って入れると
引き上げずに具として全部食べられるので
鍋をするたびに、大量のだしがら昆布が余るということがありません。
4人分の鍋で
1×10センチの昆布1枚で十分おいしいだしが出ます。
酒は、ちょっと多めに入れると、スープがぐっとおいしくなりますよ。
鶏団子と鶏もも肉、キノコ、豆腐、油揚げ、ネギなどを煮ておいて
青菜類は、いろんな種類を混ぜておきます。
今日は、小松菜と水菜と、チンゲン菜と春菊。
スープと具材がぐつぐつ煮えたところに
青菜を入れたら、混ぜずにふたをして
青菜類はさっと蒸し煮にするんです。
青菜って、煮過ぎたら絶対おいしくないので
下の具材が見えないくらい大量に青菜を入れて、蒸し煮にすると
いい感じに青菜に火が通り、
(蒸し煮なので、青菜の味がしっかり残るのです)
青菜を食べないと下の具材に行きつかないから
とにかく、最初に青菜をモリモリ食べることになる。
これは、栄養学的に、野菜を最初に食べると血糖値の上昇が緩やかになるので
体に脂肪がつきにくくなるし、
また、煮えばなのおいしい状態で青菜を食べることになるので
とにかく、野菜をおいしいんです。
というわけで
青菜を入れてふたをするのが、めんどくさいように思うかもしれませんが
栄養的にもおいしさ的にも理に適っているので、やってみてください。
たれは、私は自家製のしょうゆだれを用意しましたが
ポン酢しょうゆでも、ごまだれでも
大根おろしや、柚子胡椒、七味唐辛子など、各自好みの味にできると楽しいですね。
あっ、それとですね。
こういう鍋物って
取り皿に、最初にたれをたっぷり入れて
そこに、具材をつけながら食べると思うんですが
そうすると、どうしても、たれが途中で薄くなるので
どんどん足すことになりますよね。
そうなると、意外に、塩分をたくさん取ることになるんですね。
そこで、
うちでは、各自器に取った後、好みのたれをかけて食べるんです。
取り分けてからたれをかける方が、
味が薄まらないので
塩分量を抑えつつ、おいしく食べられると思いますよ。
これから、鍋物の季節。
鍋物自体、栄養バランスがいいし、簡単にできて、体が温まって、楽しくて
申し分のない料理ではありますが
ほんのちょっとポイントを押さえれば
さらに、健康的に食べられると思いますので
よかったら、お試しあれ。
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今日のお弁当
豚肉の紅ショウガ炒め
なすのチーズ焼き
かぼちゃの胡麻和え
蒸しブロッコリー
卵焼き、ミニトマト
豚肉は片栗粉をもみこんで、玉ねぎと一緒に炒め
ウスターソースとみりんをからめたら
かつおぶしと紅ショウガを混ぜます。
ご飯の進む、関西風の味付です。
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