家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
この前、息子が手にコンビニの袋を持って帰ってきて
どうやらコンビニスイーツらしい。
最近のコンビニスイーツは、コスパも味もいいし
おおーっ、そーきたかーというような驚きもあったりするので、興味津々。
けれど、袋から出てきたのは、牛乳かんでした。
まあ、確かに、夏とおやつといえば寒天!!
牛乳かんといえば、定番中の定番だけど
今どきの若者が買うには、ちょっとレトロな感じ、しない?
けど、この前雑誌を読んでいたら、
最近は、渋い和食を好む子が増えてきている、みたいなことが書いてあったから
昭和のにおい漂うおやつも、今どきの若者にとっては、レトロじゃないのかもね。
それにしても、
牛乳寒天なんて、家で作ったら、めっちゃ安くて、もっとたっぷり食べれるのに
と思った私は、はっきり言ってケチな主婦です。
というわけで作りました。
鍋に水1カップと粉寒天1袋4gを入れ、まぜながら火にかけ
しっかり沸騰したら火を止め
砂糖60gと牛乳300ccを混ぜて、ふた付きのお弁当箱に流せばおしまい。
粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて冷やすだけ。
めっちゃ簡単です。
ポイントは、少なめの水で寒天を煮溶かすとき、
一度しっかり沸騰させることと
寒天液が熱い時に、先に砂糖を入れて溶かし
そのあと冷たい牛乳を入れて、一気に温度を下げると、
あとで冷やし固める作業が手早くできます。
こういう牛乳寒天って、四角とか、ひし形とかに切ることが多いと思うけど
私は、薄く、こんにゃくみたいな形に切って
そこにちょっと酸っぱいシロップなんかを注いで、杏仁豆腐風にするのが好き。
(杏仁豆腐も、ゼラチンを使った、ゆるゆるとろとろのがあるけど
寒天のかたい食感のも、結構おいしいのです)
昔は、牛乳寒天にアーモンドエッセンスなんかを入れて
杏仁豆腐の香り!!なんて思ってたんだけど
最近は、そういうのを入れなくても、こういう切り方をするだけで十分おいしいです。
酸っぱいシロップは
以前、かき氷の話を書いた時に紹介した白蜜を水で薄めて、レモン汁を入れるだけ。
(白蜜は砂糖と水を同量入れて煮溶かして冷ますだけ。ペットボトルなどに入れて冷蔵庫に入れておくと、かき氷だけでなく、アイスコーヒーやアイステイーなどにも重宝します)
ここにみかんの缶詰とか入れたら、ばっちり昭和の雰囲気だったのですが
家になかったので、キウイフルーツを入れてみました。
今日は朝から、新しい本の料理の試作と試食。
ずーっと食べ続けているのでお腹はかなりいっぱいなのですが
逆に、何かすっとするものが食べたくて
そんな時に、こんな冷たくてつるんとして、あっさりしている牛乳かんは
まさに体が欲していた一品でした。
ああ、そうか、
懐かしいとか、レトロとかそういうんじゃなくて
プリンでも、ロールケーキでも、アイスクリームでもなく
寒天がピタッと来るときって、あるんですね。
コメント