家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
3Dアートって言うのがあるんです。
よくあるトリックアートって言う
飛び出して見えるように書いてある絵とは違って
眼科医の先生が推奨されているという絵。
パッと見た感じは、無茶苦茶に色が塗られているだけみたいな絵なんだけれど
それをじーっとみていると
立体的な絵が浮き上がってくるという、不思議な絵なんです。
もうずいぶん昔、父がそれにハマっていて
家に何冊も本がありました。
最初は、どうやっても、立体に見えないんですよ。
立体に見えるようになるためには
普段使っている目の筋肉とは、違う動かし方をしないといけないんです。
父は、それをいち早くマスターして、
おおーっ、とか、すごーいとか
いうんだけれど
私には、その立体画像が全く見えず
何がすごいんだか全くわからず、悔しくて悔しくて
毎日、毎日、見る訓練をしたんです。
そうしたら、ある時
突然、目の前に3Dの絵が現れて
おおおおおお~~~~~~~ってなりました。
なんで、こんな話を書いたかって言うと
昨日に引き続き”詩”の話なんです。
高村光太郎の詩で
若松先生が、これは良い詩ですね、っておっしゃっても
何がいいのかサーッパリ分からず。
色鮮やかで
まるで映画を見るように動いていますね。
っておっしゃったんだけれど
色なんて見えるはずもなく
動きなんて、感じられるはずもなく・・。
その時
ああ、これって3Dアートと一緒なのかなって思ったんですよ。
使っていない感性の筋肉があって
それを鍛えなければ、
いくら頭で理解しようとしても
絶対に見えない世界なのかもって思ったんです。
それなら、訓練するしかないなと思って
何回も何回も声に出して読んでみたり
紙に書き写してみたり
部屋に貼ってみたりしたわけです。
とにかく、一つの詩だけを徹底的に読んで読んで読みまくったんです。
まずは、欲張らずに一つの詩を読んでみようと。
そうしたら!!
なんとなんと
詩の中の世界に、色が付き、言葉が動き始めました。
おおー~~~~~~~~っ、
3Dアートの法則は、ここにも使えた!!
そして。
ああ、こういう事か・・・・
って少しだけ分かった(いや、これも自分で思っているだけかも)
確かに、
詩を読むための訓練は必要だと思う。
いきなり読もうと思っても
使った事のない筋肉は、すぐには動かないですよね。
たかが詩を読むのでも
訓練と、準備体操は、必要ですね。
それにしても、
人間の身体って不思議
まだまだ使っていないところがたくさんあるんだろうなあ。
だから、人間の可能性って無限なんだろうなあ。
とりあえず
それに気づいただけ、ちょっと進歩です。
どんな寝かた?
使ってない筋肉、使ってるわ。
コメント
先生の何事も簡単に投げ出さない姿勢を尊敬しています。成果が得られて良かったですね、苦しまれていたので自分のことのように嬉しいです。
私も、簡単な筋トレやストレッチを続けていたら、初めはできなかった動きが楽にできるようなりました。先生がおっしゃるように「感性の筋肉」もトレーニングや、ストレッチを続けることが大切なんですね。自分を大切にするってそういうことかなと思います。私の場合、早朝に何か読むと夜の倍くらい言葉が響きます。夜の間に脳がリセットするのでしょうか。少し間を置くってこともいいのかなと思います。
コメントありがとうございます。
年をとるにつれて、自分の知っている領域だけで物事を処理しがちで
自分は何でも知っているように思いがちですが
実は、知らないこと、できないことを見ないようにしているだけなんじゃないかと思っていて
そうなると、どんどん世界は狭くなり、楽しくなくなる気がするんです。
知らないことを、どうにかして、少しでも知りたい
そんな風に、毎日暮らしていけたらいいなと思っています。