家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
来週から始まる本の撮影のためのレシピの調整に追われています。
一応80レシピは書き終わったものの、
ここから、どれだけ、作りやすく、またいらないものをそぎ落としてシンプルにわかりやすくできるのか
更に、もっとおいしくする方法があるのではないか
時間と体力の許す限り、試作を繰り返していくしかありません。
撮影のギリギリまでレシピを調整し
更には、撮影が終わった後も、まだまだ調整は続きます。
そんなわけで、ミニトマト、気になりつつも、
きょうもなかなか、トマトにたどり着けません。
でも、ミニトマトにしても、早く料理してあげないと
どんどん熟してくるわけで。
実は私、ミニトマトを冷蔵庫に入れず、常温で保存しているんです。
というのも、常温で置くと、青かったのも熟して色づいてくるし
皮もやわらかくなってくるので。
毎年3~4月ごろでしょうか
トマトの端境期みたいな時期があって
スーパーのトマトの色が、ことごとく悪くなる時があるんですね。
おそらく、高級スーパーとかデパートとかなら真っ赤に熟したのが売っているのだと思うのですが
価格で勝負しているようなスーパーだと、色の悪い青いトマトばっかりが並ぶ時期が
確実にあるのです。
料理撮影でトマト料理を作ることが、その時期になぜかまたよくあって
その色の悪いトマトで、料理をしなければならないとき、どうするかというと
私は、撮影の2~3日から1週間前くらい、早めにトマトを買っておいて
台所に置いておくの。
そうすると、その色の悪―いトマトがだんだん熟してきて、真っ赤になって
撮影の時には、見事美味しそうなトマトになるってわけ。
その経験があるから
色の悪いトマトは冷蔵庫に入れず、常温においておくのが私のやり方。
うちのミニトマトも、本当はもう少し気で熟すのを待ってあげられたらよかったんだけど
株を整理する時間がなかなか取れず、
やれる時にやってしまうしかないと、まだ熟しきってないのもとらざるを得なかったのです。
そういうのも、なんとなくかわいそうで、ごめんなさいって気持ちがあったから
すぐに調理しないで置いておいたんです。
すると、常温保存しているうちに、熟してきて、皮もやわらかくなってきました。
よかった~。
私の育て方が下手なもので、
糖度も低いし、皮もちょっと硬めだったのですが
これで、ちょっとは挽回できたかな。
あっ、今もし、青いのを冷蔵庫に入れている方がいたら、よかったら常温保存試してみてください。
ということで、今日は、蒸し煮です。
野菜と肉をだんだんと重ねて蒸すだけですが
トマトの酸味が入ると、ぐっとうまみも増すし、さっぱりおいしく仕上がります。
今日は、セロリ、豚肉、トマトの食い合わせでエスニック風に。
ただし、ナンプラーは使わず、ちりめんじゃこと、ニンニクと、薄口しょうゆで仕上げるんです。
「日めくりレシピ」をやっている時
できるだけ、家にある調味料で作れるレシピにしようと思っていたので
エスニック風の味付けを、ナンプラーを使わずに作れないかと思ったのがそもそものきっかけです。
ニンニクとちりめんじゃこを炒めたところに、豚肉を炒め
そこに薄口しょうゆで味をつけてみると
なんとなんと、ちりめんじゃこと薄口しょうゆで、品のいいナンプラーっぽい味になることを発見!!
以来、この組み合わせ、いろんな料理に使っています。
で、今回は蒸し煮。
繰り返しになりますが、ニンニクとちりめんじゃこをごま油で炒め
香りが出たところで、
塩こしょうで下味をつけた豚肉を炒め、
あとは、玉ねぎ、セロリの軸をさっと炒め、ミニトマトをのせ、セロリの葉っぱをのせ
ふたをして蒸し煮。
全体がくたっとなったら、薄口しょうゆを回しかけて出来上がり。
醤油ではなく、薄口しょうゆを使うことで、ナンプラーの塩っぽい味になります。
玉ねぎの甘味がミニトマトが酸味をまろやかにしてくれるので
トマトが甘い時は、入れなくても大丈夫ですが
酸っぱいミニトマトを使うときは、入った方が断然おいしいと思います。
食べるときに、こしょうやごま油を回しかけるのも合いますよ。
蒸し蒸し暑い時は、さっぱりしていて、たくさん野菜が食べられる蒸し煮
おすすめですよ。
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