家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
全体に突き出たイボイボ
苦み走った果肉
きゅうりをいかつくしたような容姿
ゴーヤーって、見た目はかなりクールで
食べれるもんなら食べてみーって感じの雰囲気だけれど
実は、とってもしたたかなやつなのではないかと、私は思っています。
というのも
ゴーヤーって葉っぱをどんどん茂らせて
うっかりすると葉っぱの陰で実がなっているのに気付かない場合もある。
仮に気づいても、まだもう少し大きくなるんじゃないかと思わせておいて
あっという間に黄色くなって爆発する。
爆発した中身はこんな感じ。
写真の撮り方が、ちょっときれいに並べすぎて不自然です、すいません。
本当は、蔓にブランとぶら下がったまま爆発して
真っ赤な種を地上に落とすんです。
この赤い種!
ねっとりとした赤いゼリー状の部分を口に入れてみると
あの苦いゴーヤーからは想像できないような甘さ。
外見は、あんなに苦み走っていても
中身はこんなにやさしくてロマンテイックなのね~、なんて
一瞬思ったんだけど
そんなことはない!!
これはゴーヤーのしたたかな陰謀であーる!!
植物がなぜ、いい香りの花を咲かせるか。
それは虫をおびき寄せて、うまく受粉するためで
植物がなぜ目立つ色の実、しかも香りがあって甘意味をつけるかというと
動物や鳥が食べて、種をふんと一緒にどこかに出してくれることで
子孫繁栄するため。
つまりゴーヤーも、あの甘くてトロリとした赤い種を
土の上にまきちらすことで
せっせと子孫繁栄をたくらんでいるのです。
なかなかやるね、ゴーヤー。
でもね、一応人間はゴーヤーより一枚上手なんで
はじける前に料理して、おいしく食べちゃう。
人間に食べられちゃうと、種は取って捨てられちゃうから
ゴーヤにしたら、あちゃーって思っているだろうけど
来年また、プランターで育ててあげるから、
まあ、許せ。
悪いね、ゴーヤー。
ということで、今日もしつこくゴーヤ料理
今日はゴーヤーとちりめんじゃこをささっと炒めてみました。
味付けは醬油とみりんできんぴら風に。
メインのおかずにするにはちょっと小さいのとか
中途半端に残っているのとかで
ささっと作れるこういう料理も、覚えておくといいものです。
お弁当のおかずにもいいですよ。
ゴーヤー嫌いじゃなければの話だけれど。
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