家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
野菜のレシピが300近く載っている料理本を作らせてもらった事があります。
それも2冊。
あれは、いったい何年くらい前だったやろ?
って思って、本を調べたら
もう20年前でした。
自分でもびっくり。
あの時の撮影は
本当の意味で自分の限界に挑戦しているような感じでした。
もう、これ以上レシピはありません!!
って言う、限界を感じてからの勝負みたいなところがあって
レシピのアイデアをひねり出すために
息を止めたり、でんぐり返りをしたり、お風呂にもぐったり
さかさまに歩いたり
もういろんなことをしました。
(脳の中の使っていない部分を使ったらアイデアが浮かぶかと思って)
今なら、もう絶対できないと思いますが
あの頃は、若かったなあ~。
で、何を言おうとしているかというと
そのレシピを考えている時に
野菜の切り方も、ありとあらゆる切り方をやりました。
レシピを考えている中で
切り方を変えれば、味わいも、美味しさも変わり
合わせる調味料のアイデアも浮かぶことに気づいたんです。
いや、本当に、切り方によって
野菜って、まったく違う味わいになるんですよ。
300近いレシピを考えるとなると
その4倍から5倍くらいは試作しなくてはならず
同じ料理でも、切り方を変えて、
いろんなパターンで試したりしました。
あの時は、もう、大変過ぎて訳が分からなくなっていましたが
訳が分からなくなるくらい切り方を変えて
その料理法や加熱の仕方、合わせる調味料の組み合わせなどを
文字通り必至で研究させてもらった事は
今になってみれば、ものすごくありがたい時間であり
今につながる、ものすごい財産になっています。
今日のYoutubeでは、ピーマンしりしりを紹介しているのですが
ピーマンを横に細切りにして作っています。
繊維を断ち切ることで、ぐっと柔らかい食感になるので
縦に細切りにしたのとは違った味わいになるのが面白いのです。
こういうのって、言ってみれば遊び心。
ちょっと切り方で遊んでみると
思わぬ発見があり、なんかワクワクします。
是非やってみて下さい。
(2368) 【ピーマンと卵があれば】ピーマン嫌いも思わずにっこり。やわらかピーマン炒め。ふわふわ卵との相性ばっちり!<ピーマンしりしり> – YouTube
コメント
孫(小2 男)と一緒にいちごヨーグルトゼリー作りました
イチゴを切るところからやらせましたが、とても楽しそうでした
家でも飾り付けて食べましたが
お土産に、ヨーグルトのパックに入れて固めたゼリーを大事に持って帰りました
ピーマンしりしりレシピ、ピーマン1袋のところ1個となっていて笑えました
これからも楽しいレシピ期待しています
いちごヨーグルトゼリー、作って下さって、ありがとうございます。
気に入ってもらえてうれしいです。
ピーマンの分量、失礼しました。なおしましたのでご確認くださいませ
先日引退した卓球の石川佳純さんが記者会見で、
東京五輪代表になる前が一番苦しくて「ここからがスタートだ」と自分を奮い立たせた。
と語っていました。
その頃の奥薗先生の行動も同じなんだなぁ、と感じました。
そのおかげで私もお料理を楽しませて頂いています。
ありがとうございます。
それが若さというものなのかもしれませんね。
でも、今、あれから20年たって、
体力は確かに衰えたかもしれません。
でも、養老孟先生がおっしゃっていたことなのですが
淡々と自分の好きなことをやっている間は、自分が年をとったことを忘れると
確かにその通りだなと思っています。