でいりいおくじょのBLOG

2015.10.09

豚肉のトマト煮込みとジャガイモのミルク煮

雑誌「栄養と料理」(女子栄養大学出版)の10月号は

創刊80年の記念号でした。

もう、間もなく11月号が発売になるので

今頃こんなことを書いているのは、はっきり言って遅いのですが

なかなか時間が取れなくて

今日、ようやくじっくり読むことができたのです。

実は、私、10代のころから「栄養と料理」は愛読しておりまして

料理学校もいっていなければ、きちんと栄養の勉強もしたことがない私にとって

「栄養と料理」は料理と栄養を独学するための、大切なテキストでした。
 

今回、特に懐かしく思ったのは

滝口操先生と、宮川敏子先生。
 

滝口操先生は、キューピー3分クッキングの時のお話のされ方とか

料理をされている手つきとか

今でも鮮明に思い出せます。

本当に、大好きで尊敬していた先生でした。
 

宮川先生は、お菓子の本も素敵でしたが

私が一番すごいなあと思ったのは

低温発酵のパン。
 

前の晩にこねたパン生地をポリ袋に入れて冷蔵庫で発酵させるという画期的な方法

を詳しく解説された本があって

それは、図書館から借りた本だったので手元にはないのですが
 

それまで、発酵の時間ばかりに気を取られていて

まったくうまくいかなかった私のパン作りだったのですが

あの本のおかげで、めきめきと上達したのを覚えています。
 

料理の方でも、懐かしいな~と思ったものがあります。
 

豚肉のロベール風という、豚肉をトマトで煮込んだ料理。
 

20代の前半、

栄養と料理の通信教育で

一年間みっちり、料理と栄養学の基礎を勉強したことがあるんです。
 

豚肉のロベール風は、そのテキストにも載っていて

久しぶりに、そのテキストを開いてみたら

あの当時、何回も繰り返し繰り返し作った跡が、たくさんの書き込みとして残っていて

ますます、懐かしさたよみがえりました。
 

そこで、今日は、あの時の初心に帰り

豚肉のロベール風、作ってみました。
 

私の持っている古いテキストでは、

厚切りの豚のロース肉を、玉ねぎ、トマトとともに、ケチャップ味で煮ていくのですが
 

10月号の「栄養と料理」では、肩ロース肉を、玉ねぎとトマトの水煮缶で煮るように変わっていて

やっぱり、料理は時代とともに、作りやすいように変化していて

なんだかちょっとうれしくなりました。
 

私も少しアレンジして

ぶた肩ロースの生姜焼き用を使い、玉ねぎとトマト缶で煮ることにしました。

厚切りの肉を使うより、生姜焼き用の肉の方が薄い分

煮込み時間をぐっと短縮できるのです。
 

それから、ピーマンは豚肉、トマトと一緒に最初から一緒に煮込むのですが

私は、最後に入れてさっと加熱で、彩代わりに使ってみました。
 

ほんのちょっと、何かを変えるだけで

自分らしさが料理にプラスされるのも、料理作りの楽しみです。
 

付け合わせは、ジャガイモとコーンのミルク煮。

緑黄色野菜も食べた方がいいかと思い

一緒に人参も入れて煮てみました。

ミルク煮って、なんかとっても昭和な雰囲気がありますね。
 

久しぶりに作って、食べてみると

本当に懐かしくて

確かに、昭和な感じのする料理ではありますが

食べてみると、ちっとも古くなく

あれから、もう30年以上たっているのに

まだ、自分なりのアレンジを加えて進化させられることに驚きました。
 

これは、このレシピの実力ですね。
 

私も、そんな力のあるレシピを紹介しなければ。
 

懐かしい料理を作ってみると

また、新たなやる気が、体の内側からあふれ出てくるのを感じました。

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