家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
先日、髪の毛を切りに行った帰り
ちょっとおしゃれなカフェで久しぶりにガレットを食べたら
なんだかめちゃめちゃおいしくて、すっかりハマってしまい
家でも試行錯誤しながら作っています。
そもそも、ガレットとクレープはどこが違うのか。
調べたところによると
クレープは小麦粉で作る甘いデザート系のもので
ガレットはそば粉で作る食事系のものをいうそうな。
ガレットの発祥はクレープより古く
フランスのブルターニュ地方は、小麦粉の栽培に適しておらず、
大量に栽培していたそば粉を使って作ったのが始まりなんだとか。
でも、私のイメージでは
クレープはしっとり柔らかい生地で
ガレットは、さくっとした香ばしい生地。
クレープみたいなガレットもあるようですが
やっぱり、ガレットというと、サクサクっとしている方がおいしい気がするんですよね。
でも、あのさくっとした食感が、家で作るとなると結構難しいのです。
焼き方なのか、油の量なのか
あるいは、生地の濃度なのか
ああでもない、こうでもないと、何回も試作しているうちに
ふと、これって、何かに似ているなあ、と思ったんです。
なんか、今までに何回もやったことのある何か。
いったい何だろう、何だろう、と考えているうちに
ああ、そうだ!!と行き着いた結論は
羽付き餃子!!
ほら、餃子を焼くときに、
水で溶いた小麦粉を、フライパンの淵からザーッと流しいれて
パリパリに焼いて羽にするじゃないですか。
あれって、ガレット作りに似ていません?
上手に羽を作るコツは
小麦粉の量を少なくして、結構しゃびしゃびのうすーいやつを流しいれるほうがいいんですよね。
となると、そば粉のガレットも
そば粉を少なめの方が、サクサクになる!!
さらに、餃子の羽を作るときって
フライパンが熱くなっているところにじゃーっと流しいれるんですね。
生地を流しいれたときに、ジャーって言わないような温度だと
さくっとした羽にするのは、かなり難しくなります。
普通クレープを焼くときは
熱くしたフライパンを、いったん濡れ布巾の上において
フライパンの温度を下げてから生地を流しいれるんです。
そうする方が、しっとりときめの細かい生地に仕上がるから。
けれど、ガレットの場合は熱いところにじゃーっと入れた方が、
小さな気泡がたくさんできて、そこがサクサクして香ばしくておいしく仕上がる気がします。
さらにさらに、羽付き餃子のことを考えれば
生地に卵を入れず、水だけで溶く方がサクッと軽く仕上がる!
でも、水とそば粉だけだと、どうも生地にコクが足りない感じになるので
どうしたものかと、またいろいろ考えて
最終的には、そば粉を豆乳で溶くのが一番おいしいという結論に達しました。
そば粉に豆乳、卵はいらん
しかも、お手本にしたのが羽付き餃子
本場のおフランス通の方にしてみたら、何言ってんねん、この人。
と叱られそうですが
おフランスにも行ったことがない
(料理研究家としていかがなものかという問題はさておき)
バリバリの関西人
(粉モンにはうるさい)
が、おいしいと思うガレット生地
ということで、お許しくださいませ。
一応、私が今のところベストと思う配合を書いておきますね。
そば粉 30g(約大さじ3強)
豆乳(無調整) 100cc
塩 少々
オリーブオイル 小1
これで26センチのフライパンで1枚分です。
今日は、トマトソース、ピザ用チーズ、ハム、アボカドをのせて
四方を折って、おしゃれにしてみました。
そろそろ、新そばの季節ですね。
そば打ちは難しいけど、ガレットなら簡単にできるし
中身をかえればいろいろに楽しめるので
よかったら作ってみてください。
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ツイッターでも、日々つぶやいていますので
よかったら、奥薗壽子で検索してみてください。
コメント
写真を添付したほうが、いいですよ。
(≧∇≦)b
コメント、ありがとうございます。
2015年のブログで、HPを引越ししたときに
写真が消えてしまったようです。
せっかく、アドバイスをいただきましたが、探せそうにありません。
また、作った時に、アップしますね。
ありがとうございました。