家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
肉じゃがって、家庭料理の定番中の定番で
昔からずーっと作られている料理なので
それぞれのおうちごとに
味の好みや、作り方があると思うんですね。
それは、それでいいと思うんだけれど
もしも、昔ながらのやり方で
上手く作れないって思うことがあるのなら
それは、何かちょっと工夫してみる余地があると思うんです。
例えば
昔は、大鍋で大量に煮て
煮返して食べていたようなこともあったかもしれませんが
今は、作る量も少なくなっているんじゃないでしょうか。
味つけも
昔だったら、濃いめの味付けでご飯をがっつり食べたようなのが
今は、ご飯なしでもおいしく食べられるような味付けが良くなったとか
そんな風に、少しずつ変化しています。
だから、それに合わせて、作り方も変える必要があるはずなんです。
でも、こういう昔ながらの料理って
根本的なところで、大きく変えることが、なかなかできません。
例えば煮汁の量。
昔はね、鍋で作っていたからたっぷりの煮汁が必要だったんですよ。
でもね、今はフライパンで作ることが多いですよね。
そうなると
根本的に、煮え方が違うわけです。
というのも
鍋だと、具材が重なって入るので
下の方と上の方で、火の通り方も味の入り方も違ってきます。
均一に火を通して味をしみこませるためには
ひたひたの煮汁が必要になってくるんです。
また、昔の鍋って、ぴったり閉まるふたがないので
(落としふたをするというのも昔ながらのやり方ですね)
具材が柔らかくなるのにも時間がかかり
やっぱり、煮汁はたくさん必要だったのです。
けれど、今はフライパンで作りますよね。
フライパンだと具材がそれほど重ならないし
均一に熱が通ります。
最近のフライパンは、きっちり蓋がしまるので
蒸し焼きにすることができます。
だから煮汁の量をごくごく少なくすることが可能なのです。
けれど、昔ながらのレシピがそのまま踏襲され
使う道具は鍋からフライパンに変わっても
そのまま、昔の感覚で料理している事って、けっこうあるんですよね。
料理のやり方に、正しいとか、間違っているとかはないと思いますが
自分の持っている道具や、作る量に合わせて
作り方を少しずつ変えていくことで
もっと楽して、美味しく作ることを可能にしてくれます。
頭を柔らかくして
柔軟に、料理を変化させてみて下さい。
今日のYoutubeでは
奥薗流の肉じゃが、紹介しています。
是非是非お試しあれ。
(2852) 【豚肉で手軽に!】煮込み5分で味決まる!シンプル・イズ・ベストの肉じゃが。ささっと作って、すぐに美味しい♪<肉じゃが> – YouTube
コメント
変化を恐れて頭でっかちになりがちです。奥薗先生は柔軟な視点でいつも勉強させてもらってます。
新聞読みました!というか恥ずかしながら人生で初めて新聞を買いました。知らない世界があり楽しめました。先生の料理の知識の背景を知ることが出来嬉しかったです。
自分の殻に閉じこもりがちな私が、こんなに好きな料理家の先生ができて、料理が好きになって、ブログの本や映画で世界が広がって、とっても不思議で有り難い気持ちでいっぱいです。
イワシに肉じゃが作りますね!南蛮漬けは大ヒットです(^^)
新聞、わざわざ買って読んでくださって、ありがとうございます。
うれしいなぁ。
私も、こう見えて殻に閉じこもりがちな性格で
時に、誰かに背中を押してもらいながら、暮らしています。
そうしないと前に進めないのです。
でも、そうやって、自分のペースでいいから、前に進むことが大事かなと思っています。
南蛮漬け、作って下さってありがとうございます。
また、いろいろチャレンジしてくださいね。
こんばんは🌙😃❗厚揚げの南蛮漬けより先に奥薗先生の肉じゃがを今日作りました❤️メッチャ美味しかったですうー☺️私が作る肉じゃがはお出汁たーっぷりの肉じゃがでしたが…これからは奥薗先生の肉じゃがを食卓に出します。。ありがとうございました😆💕✨
作って下さって、ありがとうございます。
気に入ってもらえてうれしいわあ。