家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日はミュージカルを見に行ってきました
学生のころ演劇をやっていて
あの頃は、お金さえあればあちこちの舞台を見に行ったものでした
舞台も見るためにアルバイトをしていたといっても過言ではないくらい。
でも私が学生の頃は
アングラ演劇全盛期の頃なので
小さな劇場で、桟敷でお芝居を見るようなのが多かったですが。
だから、いまだにお芝居を見に行くのは
なんだかワクワクします。
今回は声をかけて頂いたので、
二つ返事で“いきます!!”って言っちゃいました。
今日見たのは
「生きる」
これは1952年に黒澤明監督の映画「生きる」を原作として
オリジナルで作られたもの
ミュージカルと言っていますが
演奏は生のオーケストラが入っていて
なんとも贅沢な舞台です。
鹿賀丈史さんと市村正親さんのダブル主演で
今日は鹿賀丈史さん。
(私、鹿賀丈史さん好きなんですよね)
演出は宮本亜門さん。
ざっくりとしたストーリーはこうです
市役所の市民課の課長、渡辺勘治は
30年か無遅刻無欠勤、
毎日を事なかれ主義で過ごしています。
その渡辺勘治、定年を目前にして
胃がんにかかり、余命半年と宣告されます。
残りの時間を考えた時
今までの自分の生きてきた時間を振り返り
自分はいったい何をしてきたのか
自分は自分の人生を生きてきたのかと後悔し始め
残りの人生は、自分のために自分の好きなことをしようとするのです。
お金を使って遊んでみようと思うんだけれど
一向に楽しくない。
そして、最終的には
自分のためではなく、人のために自分ができることをやり遂げる
というようなストーリで
ほぼ映画と同じです。
けれど、舞台というのは
映画とも小説とも違って
楽しくて、ワクワクして
見終わった後スカッとする、そういうのがいいと私は思っていて
まさに今回の舞台はそんな感じでした。
全体のテンポがものすごくよく
一つ一つの場面展開の妙、
歌、ダンス
全てが、小気味よく、素晴らしかった。
ホント、すべてよかった~~~。
また、鹿賀丈史さんの声がいい、めちゃいい。
なんとも言えず、男の悲哀がこもっていて
歌声が心に沁みました。
自分は本当に、自分らしく生きているだろうか?
後悔のない生き方をしているだろうか?
という、全体を流れるテーマも素晴らしいのだけれど
お芝居の醍醐味は、
なんと言っても、見ている時のワクワクする様な気持ちの高揚感と
見終わった後のスカッとする感じ
そして、明日もまたがんばろーって思えたなら、
その舞台は最高に良かったといっていいと思うんです。
この「生きる」は、まさにそんな感じでした。
ホント
いいもの見せてもらって、ありがとう
って言う気持ちで家に帰りました。
今日が初日で
これからしばらく続きます。
もしも舞台に興味があれば
これ、おすすめです。
たまにはお芝居もいいものですよ。
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