でいりいおくじょのBLOG

2024.05.14

料理は論じるのか、物語るのか

昨日の教室で

“論じる”と“物語る”を考えるきっかけを頂き

ずーっと考えています。

 

昨日は、

料理は物語るものだと思ったのですが

よくよく考えてみたら

一般的には論じるものなのかもって思えてきたり。

 

というのは

料理って、

玉ネギはこう切って、肉はこう切って

フライパンで炒めて

こんな風になったら、

こういう調味料で味をつけて

 

みたいな事だから

論理的に語っているなあって思ったんです。

 

肉はこんな風に切らないと熱が均一に入らないとか

えぐみをとるために、この一手間が必要ですとか

 

めちゃ論理的ですよね。

 

メデイアで料理を紹介する時は

材料や、調味料の分量は

きっちり数字で表す必要があって

なんでも適当でいいですよって訳にはいかない

 

そういう意味では

料理って論じるものなのかも‥って思えてくる。

 

でもね。

論じれば論じるほど

なんか、楽しさはなくなってくるね。

 

料理って、正確に、失敗しないように作れば作るほど

つまらなくなってくる。

 

味は大きく外れないのかもしれないけれど

なんか違う気がする。

 

私が料理は物語だって思ったのは

料理のおいしさって、思い出とつながっている気がするからなんです。

 

ああ~~~美味しいな~~~って思う時って

なんかどこかで、昔食べたことがある味で

その時の幸せな気持ちとか、楽しかった気持ちとかに通じている気がするからなんです。

 

初めて食べた、未知なる味に美味しさを感じることはあると思うけれど

深いところで美味しいなって思うのは

やっぱり、懐かしさみたいなものが必要な気がするなあ。

 

その懐かしさが、つまり物語だと思うんですよ。

 

だから、繰り返し同じ料理を作るって言うのも

物語を作っていることになると思う。

 

私が、日々、あーだ、こーだ、頭を悩ませて試作をしている事も

やっぱり物語が生まれていることになっているように思うんです。

 

Youtubeのコメントでも

昔、母が作って入れたものに似ています

みたいなことを書いてくださる方が時々いて

いいなあって、思って幸せな気持ちになります。

 

だからね、

何が言いたいかって言うと

 

作り方だけを、淡々とわかり易く説明すればするほど

料理はどんどんつまんなくなる。

それって、理科の実験みたいだもん。

 

実験には結果が大事

物語は結果があると、終わってしまう

とたんにつまんなくなってしまう。

 

2024年5月13日とら

ダラダラって最高♪

 

コメント

  1. ママデューク より:

    ボクは料理、理科の実験みたいで楽しいと感じているから続いていると感じています。
    奥薗流レシピの理に適った調理法の理論的な説明が大好きで、その通りに作って結果美味しくできると充実感があります。
    しかしそれでは料理の楽しさを楽しめていないのかもしれませんね。奥薗流レシピを土台にしてもっと自分なりのアイデアや工夫を考えつきたいとは感じるのですが、教えられた事をやるのは得意だけれど、自分で考えて何かを生み出す事がどうもボクは苦手みたいで。
    その自分で考えてアイデアや工夫を付け加える余地こそ、美味しい料理が出来たという結果で終わりにならない、本当の料理の楽しさなのではないか?とボクは感じました。
    それでは失礼致します🙇‍♂️足立区一のお調子者f@

    1. 奥薗壽子 より:

      いやいや、私の書き方が悪かったのです。
      そこを楽しんでもらえたら、それでいいのです。
      手順通りにやって、美味しくできて、それ最高!!
      ただ、私が言いたかったのは、そこが終わりでなくて、その先があるって事。
      つまり、出来上がって終わりではなく、一緒に食べること、美味しいを分かち合う事。
      そのことが物語となって、更なる美味しさの扉を開けるという事なのです。
      新しいアイデアをプラスすることではなく、一緒に食べた思い出を増やしていくことで
      その料理は、自分だけの特別なものになり、美味しさは無限になるってことを言いたかったのです。
      だから、ママデユークさんのやっていることは物語だと思います。
      これからも、物語、作り続けて下さい。
      そうしてもらうことで、私のレシピが初めて生き生きと動き始める気がしています。

  2. より:

    料理は苦手なのでなかなかアレンジとか出来なくいつも先生のレシピ通り作っています 一口二口と食べていくと幸せな気持ちといろんな懐かしい思いが蘇ってきます 母の味に似ていて母を思い出すのもあるかもしれません 食べることでいろんな物語が出来る気がします 先生のねぎダレ食べました 少し調子悪かったのですがだいぶ良くなりました あとお通じもバッチリ
    有難うございました

    1. 奥薗壽子 より:

      体調いかがですか?少し回復されたみたいでよかったです。
      私のレシピ、作って下さってありがとうございます。
      懐かしい味の思い出を持っている人は幸せです。
      それは、宝物と言っていいと思います。
      記憶の中で、美味しさって、どんどんおいしくなって、どんどんかけがえのないものになって
      それを思い出すたびに、幸せになれて
      それって、すごい事じゃないですか?
      どうぞ大事にしてくださいね。
      これからもよろしくです。

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