でいりいおくじょのBLOG

2024.07.01

「シュタイナーの人生論」講座

先日亡くなられた高橋巌先生のご著書

「シュタイナーの人生論」の講座です。

 

先日別の講座で若松先生が

思想家に対して追悼の意を表するには

その本を読み、そこに書かれたことを引き受けて生きる事

それが残された者に託されたことだ

というようなことをおっしゃっていて

確かにそうだなと思いました。

 

なので、今回のこの本

高橋先生への敬意と、追悼の意を込めて

きちんと丁寧に読み込んで受講しました。

 

この本は、

2012年から2020年まで

京都、横浜、立川などでお話をされた講演集

 

だから、難しいところもあるのですが

とても読みやすく

 

高橋先生が、なぜシュタイナーを研究するに至ったかという

自伝的なストーリーも書かれていて

とても興味深く読める一冊でした。

 

さて、今日の講座

考えたのは運命という事でした。

 

高橋先生は、30代の頃

「運命と心情とは同じ意味を持つ二つの異なる言葉だ」

というノヴァーリスの言葉に出会い

ドイツロマン派の研究のためにドイツに留学されるのですが

 

そこで、シュタイナー思想と運命的な出会いをし

以後、運命との対話が、先生にとってとても大事な事になるのです。

 

“運命と心情とは同じ意味を持つ”

 

これね、一見わかりにくいんだけれど

よくよく考えてみると

なんか、じわッと感じるものがあるんです。

 

初めて出会ったのに

なぜか懐かしいもの

 

初めていったのに

懐かしい場所

 

初めてであったのに

懐かしい気持ちになる人

 

ものすごく不思議で

それって何なんだろう?

って思うこと、たしかにあって

 

それはつまり、運命なんだと言われたら

確かにそうだなって、私は思いました。

 

運命というと

何か、過去を振り返って

ああ、あれはそういう運命だったんだ

みたいなことを想うことはあるけれど

 

未来に開かれた運命

何も始まっていない運命が、ここにあるって感じ。

 

自分の探しているものと

今自分が出会っているものは、

同じものなのか、つながっているのか

まずはしっかり、見極めて

 

目の前にあるものが

自分の探していたものならば

 

それを手に入れるために

一歩踏み出さねばならない

 

それが、とても難しい気がする。

 

一歩踏み出せるかどうか

それが、人生を変える。

 

運命を、運命として、きちんと手に入れるためには

それを手に入れようとする

強い意志、あるいは度胸、勇気も必要だ

 

出会っているだけでは、それまで。

 

運命を切り開いて

本当に自分が巡り合うべきものに出会うには

一歩踏み出す勇気が、どうしても必要だ

 

さて、どうする私!

 

シュタイナー人生論

コメント

  1. モフモフごろごろ より:

    奥薗せんせい、おはようございます!

    心情が運命になってゆく。。。
    私自身をみてみると、そんな感じがします😄

    シュタイナー好きなので、こちらの本読んでみたくなりました!
    ありがとうございます~💖

    1. 奥薗壽子 より:

      コメント、ありがとうございます。
      心情と運命、思い当たることありますよね。
      シュタイナーの人生論。いい本なので、是非是非ご一読あれ。

  2. ともこ より:

    奥薗先生、色々と勉強されて素晴らしいですね!
    本の『どんな存在も尊い』
    気になります。
    本、最後までなかなか読むことが難しいんです、私😓

    1. 奥薗壽子 より:

      コメント、ありがとうございます。
      シュタイナー思想の根底にあるのが
      どんな命も等しく、尊いという事なのです。
      優劣のない世界です。
      そこに、私も惹かれています。

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