でいりいおくじょのBLOG

2024.10.25

終の棲家

 

今年の春ごろに、

引っ越しをしたいというようなことを書いて

それから、その事を全然書いていないので

引っ越しはどうなったんですか?

って言うことを、ときどき聞かれます。

 

はい、考えています

 

って答えるんだけれど

なんかこう、はっきりしないような答えで

全く、何の行動も起こさないまま半年以上が経ちました。

 

目に見える事は

何一つやっていないのですが

 

頭の中では本当にいろんなことを考えていまして

何をそんなに考えていたかというと

これからの人生をどう生きたいのかという事。

 

引っ越しと言うと

 

どこの場所に住みたいかとか

一軒家か、マンションかとか

どれくらいの広さで、どれくらいの値段でとか

そういうところから考えがちだと思うんですね

 

でも、私は、そういうことは、

ほとんど考えておらず

 

ただただ考えていたのは

これから先の人生を

自分はどんなふうに生きたいのかという事

 

何を大切にして暮らすのか

その大切なものの優先順位を

毎日毎日考えていたのです。

 

例えば台所

 

料理は私にとってはすごく大事だけれど

仕事として大事なのか

生きる上で大事なのか

自分の使命として大事なのか

 

自分がこれから、どんな風に料理と付き合っていくのか

それによって、必要となる台所とその周辺のイメージが変わります。

 

仕事として大事なのだとしたら

仕事として料理をするための台所や撮影スペースが必要になります。

 

けれど、ずーっと考え続けた結果

これまでと、これからとは

違うような気がして

 

いかにして、元気で料理を作り続け、元気に暮らしていけるのか

その事を、私自身の生き方を通して伝えていくこと

それが私の使命だと思うようになったのです。

 

そうなると、終の棲家としての台所は

仕事として料理をするのではなく

歳を重ねながら料理をし続けられる台所という観点で

考えることが必要になります。

 

仕事として料理をする時とは

違う視点で考えねば

 

料理研究家って

自宅で撮影するので撮影スペースが必要なのです。

(雑誌や、レシピ本の撮影の時にはたくさんに人が来られるし

撮影のためのスペースも必要になります)

 

そういう前提で、今の住まいがあるのですが

この先の暮らしを考えると

不要なスペースや、要らないものもたくさんあります。

 

ここは、自分の人生の中で根幹となるところなので

一番考えているところです。

 

料理研究家の台所ではなく

生きていくための台所

 

普通の台所で

年をとっても、使いやすく、料理したくなるような工夫を考え

実際に、年をとっても料理し続けること

これこそが、わたしにとって大事なことで

それを実際にやれるような台所のある家を探さねば

という結論になるのです。

 

後、私が大事だと思うのは

ゆったりとした時間の流れ

これから年を重ねていくと、それがすごく大事になってくるような気がして

だから、できるだけ、木や花や植物があるところに住みたいなと思います。

街路樹とか、公園とか。

 

後、年をとっても、

フットワーク軽く暮らしたいと思っているので

できるだけ、駅に近いところで暮らしたい

それも、私にとってはすごく大事です。

 

そんなことを思いながら

暮らしたいと思う場所に行って

これから先の暮らしを思い浮かべる

そんなことを、今日はやってみました。

 

2024年10月24日とら

僕のこともお忘れなく‥。

コメント

  1. Amy より:

    日めくりレシピの構成を拝見していると「どこからでも使いやすいところから使ってください。楽しくお料理して、美味しく食べて、元気でいましょうね」というのが感じられます。仕事であると同時に使命として家庭料理を研究してこられたんだな、ということがわかります。コンサートや美術館に行くのに便利で、季節のお花や木々の緑に恵まれた場所に新しいお家が見つかるといいですね。駅前にお惣菜屋さん、パン屋さん、お肉屋さんがあったりするの、いいですよね。お肉屋さんのコロッケがアッツアツの間に自宅に帰り着けるってシアワセです。アツアツのコロッケにかけた、とんかつソースのジュワッという感じ、最高です。

    1. 奥薗壽子 より:

      うれしいコメント、ありがとうございます。
      とても励みになります。
      少しずつ、いろんな覚悟ができてきましたので
      前に進めそうな予感です。
      でもまあ、これも出会いですから、いい出会いがあるようにと願うばかりです。

  2. ぽちゃ子 より:

    先生のお引越しのこと、ずっと気になっていました。
    勢いでお引越し、とかじゃなく、一番大切なことをしっかり考えておられるんですね。

    自分もだんだん年を取ってきて、がむしゃらに仕事してきたこれまでとは、根本的に取り組み方を変えなきゃなと思っていたところでした。
    これまで大事にしてきたことをおろそかにするんじゃなくて、優先順位を変えたり、これからの自分の体力や気持ちを想像したりして、少しずつ模索していきたいと思います。

    1. 奥薗壽子 より:

      歳を重ねていくと、行動を起こすことにすごく慎重になりました。
      もともと、怖がりなので、慎重な性格なのですが
      それがますます、慎重になって、石橋をたたいて叩いて、たたきすぎて、結局渡れないかも
      みたいな事にもなりかねない状況です。
      でも、なんとか、石橋を渡りたい。そんな思いです。

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