家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
哲学って、最も自分に縁がないものだと思ってきました
そもそも、哲学をやっている人って
イメージとして(あくまで個人のイメージです)
理屈っぽくて、めんどくさい感じがして
自分が哲学をやる前に
哲学をやっている人とも、仲良くなれる気がしなかったのです。
なのに、なぜ、哲学の講座に通っているんだろう?
昨日の講座を受けながら、ふと思ったんですよね。
この講座に参加し始めたのは今年の1月で
正月明けて間もない頃
夜中に、突然ネットで受講申し込みをしたんです。
その時のことは、はっきり覚えています。
なんとも言えない強い促しがあって
どうしようかな~~なんて言う迷いは全くなく
受講するしかない!!って感じで申し込んだのでした。
その時
テキストとなる「神秘哲学」(井筒俊彦著)の本を
買いに行く時間がなくて、アマゾンで買ったんだけれど
講座の日までに届かなくて
結局、最初の講座の日は、テキストの本もなく
本を読んでないのはもちろん
プラトンも、アリストテレスも、ソクラテスも
名前くらいしか知らず
文字通り、真っ白の状態で受講したのでした。
けれど、あの時
そのことは全く気にならなかったのです。
今考えても
あの時の私って、いったいどんな気持だったのか
全く分かりません。
その後、自分が全く理解できていない、読んでも全く分からない
ってことに気づくようになって(今頃?)
途中、けっこうひどい落ち込んだ時期もあったのですが
最近は、理解できていないことには変わりないのですが
楽しみながら受講しています。
これは、何が変わったかというと
自分なりに分かってきたことがあって
この講座を受講している人は、いろんなタイプの人がいて
例えば、
真剣にギリシア哲学を学びたいと思っている人や
井筒俊彦の著書を深く読みたいという人がおられます。
そういう人たちは、
本当に、予習というか、勉強の仕方が全然違っていて
質問される内容もすごくて
質問のされていることが、私なんかにはわからない事が多々ある
一時期、ちょっと落ち込んだのは
そういう人と自分を比べて
自分は全く理解できていないなあ、って思ったからでして
でも、ある時、
私の興味はそこにはない
ってことに気づいたのです。
つまり
私が哲学に心惹かれた理由は
これからの人生を生きていくために
自分が考えないといけないことを考えるために哲学が必要で
自分が残りの人生を
後悔のないように生きるために
豊かさとは何か
幸せとは何か
愛とは何か
それをきちんと考えずにはおれない自分がいて
そのために
受講しているのだと気付いたのでした。
愛とか
信じるとか
幸福とか
哲学的に考えれば、なんかどんどん難しくなるのですが
自分のこととして
自分の暮らしに落とし込んで考えてみる
それこそが、私にとっての哲学だと思っています。
私サイズの哲学
たぶん、この歳になったから
これが、どうしても必要になったんだと思います。
これを考えずには、前に進めないから
この講座への促しがあったんだろうと思っています。
テヘッ♪
コメント
昔はボクも柄谷行人や浅田彰の哲学思想雑誌「批評空間」や彼らの哲学書なんかも読んでいました📖
1番印象に残っている哲学書は、スピノザの「倫理」です📖
そんなに長くなくて、難しくなく、今でも強烈に印象に残っています📖
力が強まる事が良い事で、色んな事が出来るようになってくると力が強まる。他の人と協力して自分1人では出来なかった事が出来るようになると力が強まるそれは良い事だみたいな話が、生きていく上でボクは為になりました📖
最近は全然本を読まなくなってしまいましたが、本は読まなきゃいけませんね😓
それでは失礼致します🙇♂️足立区一のお調子者f@
すごいですね~~。
100分de名著という番組で、スピノザのエチカをやっていた時があって
見ていましたが、自分で読める気は全くしませんでした。
スピノザ読めるって、すごすぎます。
是非是非、また読んで、いろいろ教えて下さい。お願いします。
哲学に心惹かれた理由・・・興味深く読みました。
わたしも、少し前まで哲学というとどこかの頭のいい人が難しい事を言っているイメージしかなく、自分には関係無い世界の話だと思い込んでいました。
でも最近 永井玲衣さんの「水中の哲学者」という哲学エッセイを読んで、哲学ってとても身近なものだし、ホントは誰にとっても必要なものだったんだなあって気が付きました。
そんな時にこの文章を読んだので、とても共感できました。