家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
久しぶりに映画館で映画を見てきました。
「天のしずく」
料理研究家の辰巳芳子先生のドキュメンタリー映画です。
制作年代を見ると2012年となっているので
10年以上前に作られた映画なのですが
辰巳先生の100歳記念という事で、再び上演されているようです。
辰巳先生と言えばスープ。
先生がスープを作られるようになったのは
お父様がご病気で倒れられ、スープしかのどを通らなくなってしまい
料理研究家であるお母様と一緒に、お父様のためにスープを作られたことが始まりです。
ご自身の経験から、
終末医療としてのスープの役割というものを実感され
お父様がなくなられた後も、終末医療現場でのスープ作りに力を注がれてきたそう。
そういう意味で、先生のスープは、文字通り「いのちのスープ」なのです。
先生のご自宅でのスープ教室の様子だとか
後、日本の食を守るために
全国で展開されている大豆を育てる運動とか
日本の農業を守るための活動とか
(どれも素晴らしい活動!!)
そういうことが丁寧に描かれているドキュメンタリー映画でした。
お母様が著名な料理研究家の辰巳浜子さんですから
子供の頃から、丁寧に暮らす、丁寧に料理する
という事を身をもって学んでこられ
ずーっとそれを実践されてきた方なんだな
という事が、ものすごく伝わりました。
素晴らしいです。
上手く言えないけれど
ある大きな使命を持って、この世に生まれてこられた方なんだなという事を
ものすごく思いました。
その一方で
そんな風には、どうやってもできない人間もいるなあとも思いました。
時間的、経済的、体力的、精神的、能力的
いろんな理由で、できない人もいる
もちろん、私自身が、できない人間の筆頭で
だからこそ
私に与えられた役割、あるいは使命があるのかな、
と思ったりもしました。
料理が苦手な人も不器用な人も
時間がない人も、やる気がない人も、お金がない人も
どんな人でも作れるように
どんな人でも作ることが楽しいと思えるように
できれば笑いながら、できれば鼻歌を歌いながら、料理ができるように
野菜は均一に切れなくても
均一に熱が通っていなくても
むしろ、均一でない事が楽しい
そろっていない事の中にある美味しさを発見できるように
味付けは、その日によってまちまちで
味が決まっている日もあれば
味が決まらない日もあって
そのそれぞれに、おどろいたり、面白がったりできるように
そんなことを伝えられる人になりたい。
っていうか、そういう人でいたい。
っていうか、そういう人間だから、それでよしと思い続けていきたい。
2024年のふりかえり動画の中でも話したんだけれど
最後の最後まで、自分で作って食べられたらいいなって思っていて
長生きすることが目的なのではなく
生きている事と、食べる事と、料理することが
限りなく、重なっていればいいなって思っています。
この映画を見て
やっぱりそう思いました。
自分に合ったやり方で
料理を作り続ける事
そうやって生きることが、
やっぱり、自分の使命なのかもと思ったりもしました。
コメント
奥薗先生の考え方にいつも共感ばかりです‼︎料理はキレイな盛り付けか、今どきの〜の素なのか、クセになる濃い味、こっちの良さより。素材のおいしさ、味付けシンプル、簡単、でもおいしい‼︎の奥薗先生のレシピを続けていきたい♪奥薗先生のレシピに出会って今までの考え方真逆に変わりました‼︎子どもにはまだ半分伝わらない部分もありますが、そこは外食で味わってもらって。家での食事はこれからも奥薗先生を頼りに楽しみながら楽して味覚を整えて♪続けていきます‼︎
うれしいコメント、ありがとうございます。
やっぱり、ある程度年齢がいって、いろんな料理を作って、いろんな料理を食べて
それで初めて分かる事ってあるんじゃないかと思うんです。
私の料理への思いが伝わっているのが、すごくうれしく、また励みになります。
感謝感謝です。
しんみりと読ませていただきました。
子供の時から、どうしてこんなにバタバタと落ち着きのない家に生まれたんだろう???と感じていました。我ながら可愛くない子供で、きっと態度にでていたのでしょうね、母に鬱陶しがられたのも無理ない(笑)。洗濯がやりかけ、オカズが作りかけで学校から帰って来た私が後半をする、みたいな感じでした。大阪の郊外の大家族なもので、そもそも買物が重労働。なので、塩蔵ワカメ、秋刀魚の開き、桜干しが常時大活躍。大人になったら、長い秋刀魚が丸いお皿にのってでてくるような暮らしはしない、と弟が言ったくらい、細部に気を配らない家で、NHKの「今日の料理」のような丁寧なお料理を楽しめる丁寧な暮らしは憧れでした。でも、わかったんです、自分に縁の無いものには縁が無い。エエとこのお嬢さまでないからエエとこの奥さまになりませんでした(笑)。それでも、人生いいことが沢山あるのに感謝しています。
私も、ガサツな家で育ちましたので、ガサツな人間です。
料理研究家になるために東京に出てきた時、
料理研究家というのは、おしゃれでステキな人がなる職業みたいなところがあって
どうやったら、おしゃれやステキになれるんだろうかと考えました。
けれど、考えた結果、
それは、無理して作るものではなく、生まれや育ちや、暮らし方がオシャレな人がそうなるのだと気付き
私は、そのままで料理研究家になってやろうと決めました。
オシャレでもステキでもないけれど、毎日料理して食べるってことにおいて、みんな同じですから。
素のままであり続けることでしか伝わらない事があると思ったのです。
その思いは、今も変わりません。それでいいと思っています。
「天のしずく」🎞️Amazonプライム・ビデオに無いみたいでした🎞️
ボクも大した使命を受けている感じはしませんが、自分らしく、自分が出来る事をきちんとこなし、毎日を当たり前と思わず感謝して生きる、丁寧な生き方をしたいなぁと今は感じています。
話は変わりますが、楽しみにしていた北野武監督の最新作「Broken Rage」がAmazonプライム・ビデオのサブスク見放題で配信開始になりました📺📱映画館での公開をしないみたいで、大画面大音響で観るのではなく、テレビやスマホで観るのを前提に作られた作品で、時代の変化を感じます📺📱時間も60分📺📱気楽に観たいなと今は感じています📺📱
それでは失礼致します🙇♂️足立区一のお調子者f@
そうなんです。「天のしずく」アマゾンプライムにも、U-NEXTにも、ネトフリにも
どこにもありません。
なんか、ちょっと自主公開みたいな感じで公開されている感じです。
北野武監督作品「Broken Rage」お知らせが入ってきました。
そういう事なんですね。初めて知りました。60分って言うの、良いですね。めちゃいい。
目の付け所がさすがですわ。見てみたいです。いつも教えて頂き感謝です。
クリント・イーストウッド監督の「陪審員2番」も日本では映画館の公開は無く、U-NEXTの独占配信のみで、観れないのが残念です🎞️
クリント・イーストウッド監督はもう高齢なので最後の作品になるのではないか?とネットで聞いたので、映画館の大画面大音響で観たかったのですが🥲
それだけでU-NEXTに入会するのも厳しいので、ナントカ「陪審員2番」レンタルして欲しいなぁと今は感じています🎞️
それだけ映画産業において動画配信が重要になってきているからなんでしょうけど、ボクは古いので、やはり映画は一回映画館で公開されて欲しいし、北野武監督が言ってるように映画館で上映する作品と動画配信で配信される作品は、作品の作り方も変わってくるとボクは感じます🎞️📺📱それが良いのか悪いのかはボクには分かりませんが🎞️📺📱
長々と失礼しました🙇♂️それでは失礼致します🙇♂️足立区一のお調子者f@
テレビが大きく変化して
決まった時間に、テレビの前で見る時代から、録画予約してみる時代になって
今や、好きな時に、好きな場所でテレビが見られるようになって
それでも、時間の奪い合いで、Youtubeだの、映画だの、テレビだの
見るものが多すぎて大変な時代。
映画も、映画館で見る人は、絶対になくならないと思うけれど
好きな時に、好きな媒体で見れる時代ですね。
サブスクで、見放題になったのはうれしいけれど
制作側の人にしてみたら、それはそれで戦国時代なのかもしれませんね