家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
dグルメ「魅惑のひとりごはん」がスタートして一か月
結構、いろいろわからないことがまだまだあり
あたふたすることもありますが
なんとか、順調に公開中です。
今日は、スタッフ会議です。
会議といっても
一か月の反省と今後の展開についての、気持ちのすり合わせ
そして、これから公開予定の料理の試食!!
人と人が顔を合わせて、言葉に出して話をするってことが
とっても大切だなあと、最近ものすごく思っていて
インターネットは便利だし
メールのやり取りだけ仕事をすると、効率もよく
時間の効率もいいし、
ある意味、わずらわしさもないのかもしれないけれど
それで、いいのかなあと思うことが、最近多くなりました。
「決壊」(平野啓一郎著 新潮文庫)
という小説があります。
家族なのに、面と向かって話をせず
口に出さないことで、何か不信感のようなものが心の中に生まれ
なのに、全く見ず知らずの人とはメールで本音が言い合えて
自分のすべてが受け入れられたかのような錯覚に陥るのだけれど
本当は、会ったことも話したこともない人。
家族のことは、どこか信じていないのに
全く知らない誰かの言葉には、コロッと騙されてしまう。
そういう世界を描いていて、ぞくっとする作品。
いろんなことを考えるきっかけになりました。
現実の人間関係と、ネット上の人間関係と
両方の側面を自分の中でうまくバランスがとれている場合はいいのだけれど
今の時代
知らない間に、ネット世界の方に重心が傾きがちな気がして
口で言わず、ついついメールで話をし
直接話をした気になっている
本当は、長い間顔を合わしてなかったり
本当の気持ちは何にも伝わってなかったりするのに。
ネットは確かに便利だし
仕事もサクサク効率よく進むので、
ネット環境無しでは、もはや仕事も暮らしも成り立ちませんが
だからこそ、意識して、人と会うこともしないと思うのです。
この二つは、車の両輪ですものね。
今日は、実際顔を合わせて、試食会という名目でご飯を食べて
いっぱい話をして
メールでやり取りすれば、数分で済むことだけれど
それでもやっぱり、実際に合うことで通じ合うこと、
実際に合わないと、通じ合わないこと
確実にありますね。
コメント
先生、おはようございます。
本当ですね。
これだけ情報化社会だと、何を信じたらいいのか解らなくなり、本当に大切なことを見失ってしまいそうですね。
豊かさは、人によって基準は違うかもしれませんが、量やスピード感とかでは決してないような気がします。
溢れる膨大な情報も、何が本当に自分に必要なのか、しっかり見極める力も養わなければなりませんね。
それって、やっぱり、“人”から教えられるものだと思います。
人との関わる、繋がり、大事にしたいですね。
先生、今日も1日健やかにq(^-^q)。