家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
「なべかま通信 vol.56」発行しました。
なべかま通信の補足説明を少し。
20年ほど前、知り合いも土地勘もない東京に出てきた時
正直途方に暮れまして
というのも、料理研究家として、どうやって仕事を得たらいいのか、全くわからなかったんです。
いや、そんなこと、東京に出てくる前に考えるべきことなんですけどね。
なんていうか、自分は料理研究家としてやっていけるっていう
根拠のない自信だけはあって。
でも、現実は、右も左もわからない東京で出版社がどこにあるのかもわからず
もちろん、出版社がわかったところで、どういう風に仕事をもらったらいいのかもわからず
当然、料理研究家としてやっていけるはずもなく。
本当に、無謀です、私。
で、私はいったい何をやりたいのかと考えた時
世の中は、おしゃれな料理の全盛期だったんですけど
私は、そういうオシャレなことをやりたいわけではなく
私がやりたいのは、あくまで普通の家庭料理。
その普通の家庭料理をやるために必要なことは何か
自分がやれることは何か
と考えた結果
家庭料理を作っている普通の人をネットワークでつないで、
情報交換することだと思ったんです。
当時、またインターネットやメールは一般的ではなく
家庭料理を作っている人たちが、本音で語り合えるような場がなかなかないのが現状でした。
なので、テーマを決めて、郵便やFAXで返答をもらい
それを編集して小冊子にまとめて郵便で送る、という方法に行きつきました。
それがなべかま通信です。
何ともめんどくさい方法ですが、当時はそれでも画期的だったと思います。
それがいつの間にか、ツイッターやらフェイスブックやら、ラインやら、インスタグラムやらが登場し
情報の量もスピードもめまぐるしい変化を遂げました。
郵便でやり取りするなべかま通信は
いまや、すっかり時代遅れなネットワークです。
でも、なんとか細々と出し続け、今回56号!!
時代遅れなやり方ですが
家庭料理の本音は、やっぱり確実にここにあり
ここから多くのものを学ばせてもらっているし
限りなく最初のころからずーっと、参加してくださっている人たちもいて
そういう人のつながりも含め、全部全部、私の宝物です。
56号も、とっても読み応えのある一冊になりました。
今回から新連載 ”dの裏側”がはじまりました。
dグルメ撮影の裏話、撮影秘話など、こっそり教えちゃいます。
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もし、読んでみたいと思ってくださる方があったら
1部だけでもお送りいたしますので
HPのお問い合わせのところからメールをいただくか
郵便振替で
加入者名 お台所奉行の会
口座番号 00150-9-131744
通信欄に「新規」と書いて
1部300円、振り込んでいただければお送りいたします。
本当は、フリーペーパーのようにして多くの人にお配りできればいいのですが
今のやり方では
印刷代と送料で300円かかってしまうのです、ごめんなさい。
それでも、読んでみたいと思っていただければ、とっても嬉しく思います。
コメント
先生、おはようございます。
先生は、努力家で、強い意思を持った方なんですね。
続けることは、すごく力がいることだし大事なんですね。
エプロンも、スイカの種の柄ですか?。
可愛らしいですね。
先生、今日も1日健やかにq(^-^q)。
スイカの種、わかりました?
56回もなべかま通信を発行し続けて、本当に頑張っていますね。
わたしは36冊目から分厚いファイルに保存しています。
先生の当時の心情や当時の子供のことなど、時々読み返します。
時はもとに戻らないけど、こんなことあんなことあったから今がある。
地道な先生の手作りアナログ活動?!!
そうですね、私自身の記録でもありますねえ。