でいりいおくじょのBLOG

2017.11.04

安藤忠雄展に行ってきました

国立新美術館でやっている安藤忠雄展に行ってきました。

安藤忠雄さんは、以前からすごい方だなあと思って尊敬していましたが

先日来、“プロフェッショナル”、他のバラエテイーに出ておられるのを拝見して

ますますファンになったところ。

 

今回、たまたま知人に誘ってもらったので、行くことになりました。

 

有名な光の教会をそのまま再現した建物はSNSなどで話題のなっているので

興味がありましたが

正直、建築の展示会って、どうなのか、半信半疑でした。

 

ところが、一歩会場に足を踏み入れた途端

そんな心配は全くありませんでした。

安藤さんが設計された建物の写真と、その模型で構成されていて

そこに、安藤さんご本人の音声ガイド

建築のことがわからない私のような人間でも、とにかく面白いのです。

 

しかも、安藤さんの発想の豊かさと言ったら!!!

 

安藤さんいわく、

建物の出来上がりが完成ではなく、そこからがスタートであり、

人がそこに暮らしたり、そこの地域に根付いたり

建物はそうやって育てていくものだと。

 

さらに、

古いものを切り捨てるのではなく

古いものを改良して新しくするのでもなく

古いものと新しいものを、うまく共存させなければならないと。

 

安藤さんの建築は

見たこともないような斬新なものばかりですが

斬新なのに、温かく、

かっこいいけど、住む人には不親切。

 

でも、不親切な住居であっても

全てもが不親切なわけではなく

何かを優先すれば、何かをあきらめざるを得ず

そのあきらめた部分というのが、普通の人間から見ると、それはないってことだったりしているだけで

でも、優先した部分というのは、その分とても素晴らしい。

それは、光だったり、風だったり、景色だったり。

 

優先するものと、あきらめるものとの共存。

 

だから、一見あり得ない建物であっても

どこか人間らしい温かみを感じるのは

きっと安藤さんの、確固たる信念というか、哲学があるからなんだろうなあ。

 

そんな深い哲学に裏打ちされているからこそ

私のように、建築など全く知らないような人間が見ても心惹かれてしまう。

 

それはたぶん、建築だけでなく

料理の世界にも共通するもので

どんなシンプルなレシピであっても

その中に、私の信念や哲学があるかどうか。

世間に媚びず、そこがぶれないこと

まだまだ、勉強も精神力も足りないなと改めて気持ちを引き締めました。

 

FullSizeRender (2)

 

 

 

FullSizeRender (4)

有名な光の教会

レプリカですが、

中にはいると感動します。

 

コメント

  1. Yu-ki より:

    先生、おはようございます。

    行って、ただ感動するだけでなく、見た人が自分に照らし合わせて考えてみる、そんな風に人を動かす展示なのでしょうね。

    是非行ってみたいです。
    近ければなぁ……。

    先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。

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