家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今回京都に帰った目的は
安楽寺のかぼちゃ供養と、下鴨神社のみたらしまつり
かぼちゃ供養は、先日書いた通り、鹿ケ谷かぼちゃを頂きに行った、あれです。
で、みたらし祭りですが
下鴨神社の中にある御手洗社(みたらししゃ)の御手洗の池に、足をつける神事です。
御手洗社は、厄除け、厄払いの女神さまを祭ってあるそうで
その池に足をつけると、厄払いができると京都の日とは信じていて
毎年この時期には、足を浸けに行くんです。
受付のところで、ロウソクを受け取って
ズボンとかスカートを膝の上くらいまで捲し上げて
池に入っていきます。
池が思ったより深いんですよ。
しかも冷たい!
いやもう、相当冷たいです。
長い時間はいっていると、足がしびれるくらい冷たいです。
でも、この暑い時期には、この冷たさはありがたく、気持ちがいいです。
で、池の端にロウソクをさして、池から上がって終了です。
たったこれだけのことですけど
なんか、スーッと穢れが落ちた感じがします、本当に。
みたらしの池の横のところには、こんなものが売っています。
さてこれは何だと思います?
これは、足をつけて煮これなかった人の名前をここに書いて
代わりに足をつけてあげるんだって。
なんか、ちょっと笑った。
あっ、それから、この御手洗の池はみたらし団子発祥の地なんです。
みたらし団子は、この池に湧き上がってきた泡をかたどったものなんだそう。
下鴨神社の目の前に、みたらし団子屋さんがあるので
足をつけて、帰りにみたらし団子を食べる、というのがお決まりのコースです。
ここのみたらし団子は、しこしことしたしっかりした食感
大きさは、普通のみたらし団子より2まわりくらい小さめ。
あんは、関東の醤油味の甘辛とは違って、甘いです。
けれど黒糖のコクとかおりが口に広がり、
こんがり焼けたお団子の香ばしさとよく合います。
黒糖でベースのあんの場合は、醤油が隠し味程度の方がおいしく、
京都のみたらしはこういう甘味のかった黒糖ベースの味が意外に多いんです。
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