奥薗壽子のなべかまぺえじ

2018.08.02

TV見仏記

京都チャンネルでやっている「TV見仏記」という番組にハマっています。

もともと「見仏記」という本が大好きで

昔から愛読していたんです。

これは、みうらじゅんさん（小学生の頃からの仏像好き）と仏友のいとうせいこうさんが

日本全国の仏像を訪ね歩いて、あーだ、こーだ言っている本なんですけど

これが結構面白くて、昔からのファンです。

で、たまたまAmazon　videoで、ほかのことを検索している時に、この番組を見つけて、

ああーついに、あの見仏記が、実写の番組になったんだ～と思ったらうれしくて

早速、見てみたら、もう面白くて面白くて

今はどっぷりハマっています。

早い話、仏像好きなおじさん2人が、マニアックな仏像を訪ねて歩き、

手の指がいいとか、着ている衣のひだの曲線が美しいとか、仏さんの乗っている台がいいとか

仏像を見て、好き勝手なことを言いまくっているだけの番組で

この二人の会話が、すごーくおもしろいってわけでもないんだけれど

逆にそれが、ほのぼのとしていていいんです。

普段から、仲良しで、こんな風に仏像のことを語っておられるんだろうなあというのが伝わってきて

それがまた心地いいの。

で、そのあーだ、こーだ言っているのは、本当に思ったことをそのまま言っている感じなんだけれど

ああ、仏像を見るって、こういう事なんだなあって

知らず知らずのうちにわかってくるから不思議。

きっと、みうらじゅんさんって方は

物の本質を、普通の人とは違うルートで見抜いてしまうような

不思議な力のある方なんでしょうね。

すごい。

更に、いとうせいこうさんは、息子が好きで見ているラップの番組でお姿を拝見して

ラップの世界では、すごーく有名だということを知り

最初、ラップと仏像がどうしても結びつかなかったんだけれど

よくよく考えてみたら、

やっぱり、ラップも普通の人とは違う角度で物の本質を見抜いて

それを言葉に置き換えていくということですから

みうらじゅんさんとは違うアプローチで、仏像に接近されているんだなあということを想い

そう思うと、このお二人の会話がじわじわ染みてくるのです。

たぶん、昔に「見仏記」を読んだことで

私も、仏像に興味を持つようになって

今、京都に通っている大きな目的が

仏像と庭を見ることになっています。（実はお庭も好き）

料理以外に好きなことを、見つけたって感じ。

良かったら、この番組、見てみて下さい。