家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
京都には、三大念仏狂言があって
壬生寺、嵯峨釈迦堂、千本閻魔堂で4~5月ごろ行われるんですが
壬生寺と千本閻魔は節分の時も上演されるので
これを見る事が、今回の京都行きの目的の一つでした。
念仏狂言というのは
念仏の教えをわかりやすく説くために行われた民俗芸能。
本式の狂言とは、一味違った
ほのぼのとした、昔ながらのお芝居です。
壬生狂言の方は
節分の時は、「節分」という演目が繰り返し上演されて
これは、無言劇です。
お面をかぶった演者さんが、パントマイムだけでストーリーを展開させていきます。
一方、千本閻魔堂の方は、セリフありのお芝居。
その分、ユーモア―もたっぷりで、すごく楽しみ。
雨も降り始めて、
最悪のコンデイションですが
それでも見たい気持ちが強すぎて
タイツやらヒートテックやらを着込んで、カイロも張りまくって
出かけました。
何時ごろ行ったらいいのかわからなかったのですが
HPで調べたら19時開演という事だったので
境内の中でも見せてもらって時間をつぶせばいいやと思って
ちょっと早めの18時に到着。
実は、千本閻魔堂は、以前一度伺ったことがあったので
時間をつぶせるのではないかと思っていたのですが
お堂の中全部が、念仏狂言の会場になっていて
中には入れず、
しかも、その時点で、もうたくさんの人が並んでいて
もう、並ぶしかない!っていう状況です。
とにかく並びました。
雨がすごく降ってきて、とにかく、寒い寒い。
外で立って待っているので、本当に足元から冷えて
身体の芯まで冷え切りました。
雨の中で、こんなに長く待つことになろうとは・・。
でもまあ、そういう状況でしたので
早めに会場となり
中に入れて下さったのですが、それでも寒い
しかも、開演は19時半からということが分かり
結局1時間半も待つことになりました。
開演までの待ち時間は
お客さんを楽しませてくださる心配りがたくさんあり
例えば、今回の演目の一つが土蜘蛛というお芝居だったのですが
そのお芝居の中で、蜘蛛が手から出す蜘蛛の糸を
会場の中から希望者数名にやらせてくださったの。
なんでも、蜘蛛の糸は紙を細く切って作られた手作りだそうで
その余りを体験に使わせてくださるのだとか
私は、さすがに、やらせてください!!って手を上げられなかったんですが
他の人が体験されているのを見るだけでも楽しかったな。
細い細い、糸の先に、小さな錘みたいなのがついていて
それで、うまく放物線を描くように、紙が遠くに飛ぶんだって
で、本番で、蜘蛛の糸が自分のところに飛んできたら
その先端の重りを取って、財布の中に入れておくとお金がたまるそうな。
そうしていよいよ開演!!
(蜘蛛の糸を出すところ、上手に写真が撮れなかったんだけれど、雰囲気だけでもつたわるかな、こんな感じ)
とにかく、お芝居はたのしくて、おもしろくて、
他では味わったことのないような、ほっこりした気持ちになりました。
長く待ったし、寒かったけれど行って良かったなあ。
そして、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなあとも思いました、本当に。
CORE KYOTO という番組で
ちょっと前に念仏狂言を取り上げていたのですが
こういう、念仏狂言って、保存会の人たちが
すごく努力して、お稽古もして、若い世代に伝承もして
本当にすごく努力して、守っておられているんです。
それを見ていたこともあって、
守っておられる人たちのご努力のすごさをすごく感じたし、
これを守っておられる方々、一人一人の、
温かさ、やさしさ、まじめさ、真剣さ
そういうものが、本当にすごーく伝わりました。
身体は冷え切っていましたが
帰る時は、心はぽかぽかでした。
因みに、こちらの豆まきは
黒豆一粒が、紙に包んであるの
黒豆一粒、自分の年の数だと思っていただくんだって。
節分の夜、本当にいい時間を過ごさせてもらいました。
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しつこいようですが
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