家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
春の京都は、あちこちで特別公開をやっていて
普段拝見できないのが、この時期だけ特別に見ることができるとなると
あちこち、行きたくなってしまいます。
今回は霊鑑寺です。
銀閣寺道から、哲学の道を南に下がったところにあります。
この時期、桜を見ながら哲学の道を歩くのは、とても楽しく
プラプラ歩いていると、本当に気持ちがいいの(人は多いけどね)
霊鑑寺は、哲学の道から少し東に入るのですが
人通りも少なく、とても静かなたたずまいです。
霊鑑寺といえば尼門跡寺院なので
ひっそりと品よく静かな感じ。
今回、こちらに伺った目的は
ご本尊の如意輪観音が公開されたからなのでした。
実は、私は、仏像の中でも、特に如意輪観音が好きで
如意輪観音と聞くと、拝見したくて仕方ないの。
弥勒菩薩も美しいですが
如意輪観音は、もっと妖艶で女性っぽいところが、何とも言えずいいのです。
すごーく楽しみにしていたのですが
霊鑑寺の如意輪観音は、とっても小さく
しかも、遠くの方に祀られていて、全く見えませんでした。
う~ん、残念‥。
みいうらじゅんさんみたいに
ジーッと長い間、凝視していたら目が慣れてきて、だんだん見えるようになるかなあ
と思ってやってみたけれど
やっぱり暗くて小さくて、全然見えませんでした‥。
ただ、その如意輪観音の前に、鏡があって
ご本尊の如意輪観音の前に霊験あらたかな鏡があるということで
霊鑑寺という名前になったそうです。
それを知れたことは、良かった。
さてさて、気を取り直して
霊鑑寺といえば、やっぱり椿です。
御水尾天皇ご遺愛の日光椿(じっこうつばき、と読むそうです)が有名で
なんといっても、樹齢400年で、天然記念物。
さすがに、ものすごい数の椿が植わっていて、たくさん咲いていました。
もう満開のピークは、ちょっとすぎているかも。
それにしても、たくさんの椿で
いったいどれが日光椿なのか全くわからず
途中で、お寺の方に伺ったら
入ってすぐのところに咲いているとのこと。
うっかり通り過ぎていたみたい。
きかなかったら、見ずに帰る所でした、危ない、危ない‥。
よく見ると、日光椿と月光椿があって
中まで全部赤いのが日光椿
中が白いのが月光椿
椿って、いろんな種類があるんですね。
これ以外にも、小さいの、大きいの、
花弁が散っていく椿(普通椿は、華ごと落ちるのですが、花弁が散るタイプの椿もあり、散った花ビラがまた、美しい)
この時期は、どうしても桜に目を向けがちですが
椿もいいなあって思いました。。
桜が儚くて弱い女性としたら
椿は、芯の強い女性のイメージです。
たくさんの人が桜に浮かれている時に
自分らしさを失わないで、凛として咲いている椿。
椿みたいな女性も素敵だなあ。
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