普段着の虫草あそび
(農文協 1,286円+税)
わき目も振らずに走り続ける毎日。そんな時、ちょっと歩くスピードを緩めて、足元の自然に目を向けてみると、まったく違う世界がそこにあることに驚きます。
まだ子どもたちが小さかった頃、分けもなくあせったり、いらいらしたり,自分はだめな母親なんじゃないだろうかと落ち込んだりした時、足元にある自然がいつも私を慰めてくれました。
台所の残り野菜で布を染めて人形を作ったり、近所の庭ウオッチングし、雑草をつんであそぶ。時に雑草で笛を吹き雑草のカヤでこおろぎ作り、ちょっと深呼吸して、歩くスピードを緩めるだけで、いつもの風景がぜんぜん違って見えてくるから不思議。
そんな私の足元の自然と仲良くなる22の方法を、エッセイとイラストでつづりました。 イラストは、一枚一枚自分で書きました。絵を描くことで新たな発見があり、鉛筆を持つ時間も、この上なく幸福な時間でした。表紙になっている草木染の布で作った人形とカヤのこおろぎは、私が作ったものです。