でいりいおくじょのBLOG

2020.09.21

読書日記「人新世の「資本論」」

新聞でこの本のことを知り、すぐに読みたくなったんだけれど

資本論をきちんと読まずに、これを読んでもわからないのではと思い

昨日、池上先生の解説で、「資本論」を読んだのは、この本を読むための予習でした

 

「人新世の「資本論」」(斎藤幸平著 集英社新書)

 

実は、地球環境には昔から興味があり

このところの異常気象やコロナなどに及ぼしている影響なども気になっています。

 

地球の温暖化を、少しでも抑えるためにCO2の削減が迫られていて

2100年までに気温の上昇を2度未満(できれば1.5度未満)に抑えることを

パリ協定では目指しているのだけれど

 

今すでに基本は1度ほど上昇しているようで

このままでは、あと十年くらいで1.5度くらい上昇するらしく

今、なんとかしなければ、大変なことになる状況なのです。

 

そのために、今何をすべきか

 

この本に書かれているのは、脱資本主義、脱成長経済です。

 

資本主義によって、搾取されたのは労働力だけではなく

実は、資源や、エネルギーや食糧なども不平等交換によって貧しい国から奪っており

それが結果として地球環境を根本から破壊することになっているらしいのです。

 

国の制作やら、科学の力によって、地球に負荷をかけないやり方に変革していくという考え方もありますが

この本では、労働の抜本的改革と、持続可能な社会の作り方を提唱しています。

 

理論の筋道が明確で、説明はすごくわかりやすく

昨日、池上先生の解説付きで資本論を読んだだけの私のような者にもわかりやすく

 

今、世界的な規模で何が起こり

どういう考え方が世の中にあって

どういう対策が行われているのか、また行われようと計画されているのか

というようなことは、ほぼ理解できました。

 

ただ、最後のところの

どうやって、資本主義から抜けだし、どうやって脱成長をすればいいのか

その具体的なやり方のところが

凡人の私には、よく理解できず・・・・。

 

資本主義にどっぷりつかっているので

そこから、抜け出す道筋は

頭で理解するのとは違う理解が必要な気がしました。

 

更なる勉強と価値観を変えていく努力が必要かもしれません。

 

でも、現状に対する危機感は持てたので

ここからが、スタートですね。

2020年9月20日本

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