家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
年齢のせいにするのはなんなんですが
ついつい、安全で無難な選択をしてしまう自分に対して
本当にこれでいいのか、って思っているもう一人の自分がいて
何か、ヒントがあるのではないかと思って読んでみました。
「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」(西野亮廣著 主婦の生活社)
西野さんの本は、これまでに何冊か読んだことがあって
ものすごく精力的に頑張っておられる方
と思ってきました。
でも、すごいけれど、私とは年齢も違うし
見えているものも違うんだろうなあと思っていて
まるで、異次元の人を見ているような感じだったんです。
実は、コロナの影響もあってか
このところずーっと、自分の中でものすごい閉塞感を感じるようになっていました。
こんな状況だから仕方ないやん
という思いと
だからこそ、何か一歩踏み出す必要があるんじゃないか
という思いとが
自分の中でせめぎあうようになっていたのです。
こんなときは、頑張っている人のエネルギーをもらうのがいいのではないかと思って
この本を読んでみたわけなんです。
思った通り
かなりいい刺激をいただきました。
やっぱり、出会うべきタイミングというのがありますね。
無難な道を進むのも、道なき道を進むのも
どちらを選んだとしても、絶対確実なんてことは全くないし
それならば
面白いか、面白くないか
やりがいがあるか、やりがいがないか
そういう基準で物事を考えてみるほうがいい。
そう思えたのは、この本のおかげかもしれません。
以前の私なら
迷ったときは、一歩踏み出していました。
それが、私らしい生き方だと思ってきました。
それが、いったいいつから、こんなに保守的で、無難な方を選ぶようになってしまったのか
そのことに気づいて、あぜんとしました。
誰かを傷つけたり、迷惑をかけたりしないならば
自分のやりたいことをやってみる
挑戦してみてもいいのではないか
そんな風な気持ちにさせてくれる本でした。
道なき道を歩く
タイトル通り、
そういう道を歩く方が、人生は楽しい。
とても良い本でした。
コメント
誰が言ったのか、迷ったら勇気がいる方を選べ!できるなら、旅行するなら、行ったことがない遠路へ。めんどくさい片づけは、とりあえずやりやすいところから始めて、徐々に仕分けしてめんどくさいと思ってたことが分割してやっていく。ちっさい終活、着ない服の処分、もう使い道のない道具、本の処分。
思い出に浸るほど、人生の残り時間はそんなにあると思えないので…
よく言えば、慎重に行動できるようになったという事なのかもしれませんが
考えすぎて、前に進めなくなってしまうのは良くないですよね。
とにかく始める、やってみる。
年齢を重ねると、そういうのも大事だなって思っています
そういえば、京都には「哲学の道」というすてきな散歩道がありますね。
学生の頃、旅行して歩きました。有島武郎?などが作品の構想を練るために歩いたとか?
もう37年以上の話。素敵なカフェが点在するので、貧乏学生には誘惑が多くて、まじめに人生、文学について考えてもいない、未熟な学生でした。
哲学の道は、私の大好きなところです。
哲学者の西田幾多郎先生が、ここを歩きながらいろんなことを考え、それが日本の哲学という概念をもたらしたことで、哲学の道という名前が付けられました。
また、是非是非お出かけください。
特に桜の季節がおすすめです。
日本画家の橋本関雪氏と奥さんが寄贈された300本の桜が、それはそれは見事です。