「スープジャーのお弁当」という本を出させていただいたのが8年前。
ちょうどスープジャーが世の中で注目を集め始めたころでした。
スープジャーレシピの話をいただいた時
私はすぐに“保温調理”という言葉が思い浮かびました。
というのも、
私は土鍋レシピが大好きで
土鍋の保温力を生かした保温調理のレシピをたくさん考案していたので
このスープジャーは、土鍋と同じように使えるなと思ったのでした。
保温調理という理論的な部分の方向性が決まったら
次は実践的な部分の精度を上げる研究です。
水と具材の分量の、ベストの割合を試行錯誤し
それから、鍋からジャーに移し替えるときに温度が下がらないよう
できる限り素早く移し替える方法など
とことん研究して
ようやく出来上がったのが、この本でした。
以来8年間、多くの方に読んでいただき
今回、なんと28刷、累計21万部を達成させていただきました。
本当に感謝です。
なので、今回は
そのスープジャーで作るスープを紹介させていただくことにしました。
この日めくりレシピは、もうかれこれ4年くらいやっているのですが
これまで、一度も紹介したことがなく
今回、初めての試みです。
私の作り方の特徴は
最初に、鍋の中にすべての具材を入れてふたをして火にかけるという事です。
ひとり分のスープは水分が少ないので
もたもたしていると、あっという間に水が蒸発して少なくなってしまうから
それを防ぐために、
できる限り、手順を少なくした方がいいと思ったんです。
その結果
鍋に具材を入れてふたをして火にかけて、ジャーに移すだけ。
とってもわかりやすくて、シンプルな作り方に落ち着いたというわけです。
しかも、保温調理するので
さっと加熱でジャーに移しても、余熱で中までしっかり火が通ります。
それが、スープジャーのいいところ。
今回は、鶏だんごと白菜のスープ。
鶏だんごは、鶏ひき肉に塩と片栗粉をがーと混ぜて
スプーンですくって鍋に入れるだけ。
丸くなくっても大丈夫
大事なのは大きさです。
スプーンですくえる大きさだと食べやすいから
スプーンですくって入れると、間違いない。
ふふふ、賢いでしょ?
しかも、水に入れて、徐々に温度を上げていくことで
鶏の旨味が外に出て、
スープがめちゃめちゃおいしくなるんです。
ふふふ、理にかなってる。
白菜もさっと加熱なので
ジャーに移すときは、生っぽいけれど大丈夫。
3~4時間後に食べるころには
白菜もトロトロに軟らかく煮ていますよ~。
ザーッと、奥薗流の作り方を説明してみましたが
これね、実際に作っているところを是非是非見て下さい。
文字で読むよりも、めちゃめちゃ簡単なので。
スープジャーで作るスープ
お弁当にはもちろんですが
例えば、私などは
自分のためだけにご飯を作るのがめんどくさいなあ
って時は
ささっと作って仕込んで置いたりしますよ。
こういうおかずスープがあれば
後はご飯かパンがあれば、一食整うので
気分的にすごーく楽です。
是非、お試しあれ。