家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
もともとインドア体質なので
家ずーっといるのが、ちっとも苦痛じゃないんだけれど
さすがに、コロナで外出も制限されてしまうと
どこかに旅行に行きたくなってきます。
そんなことを思っていたら、
面白い本を見つけました
「世界の台所探検」(岡根谷実里著 青幻舎)
著者は
世界各地の家庭の台所を訪れて
そこで一緒に料理をして、ご飯を食べて
そこから見えてきた、暮らしと社会を発信しておられる方。
肩書は
“世界の台所探検家”
だそう。
いや、こういうのって
私の想像では
旅行で行けるような国の、治安とか衛生状態とかが
キチンとしたおうちの台所で
いわゆる取材、みたいな感じで料理を作ったり食べたりされるのかな
と思っていたんですよ。
ところが、読んでみると
全然違う
日本人が、今まで来たことのがないようなところでも行っちゃうんですよ。
インドネシア
タイ
インド
この辺はまあ、わかるとして
コソボ
モルドバ
ウクライナ
キューバ
スーダン
ボツワナ
パレスチナ
ヨルダン
って、すごくないですか。
恥ずかしながら、世界地図に疎いので
それらの国が、どこにあるのか
そこからして、あいまいで
よって、そこでどんな風に人が暮らしているのか
そういうことも、まったく想像がつきません。
しかもです
この著者
背が小っちゃくて
まるで子供みたいに見えちゃう
かわいいかわいい女性なの。
その小さな体と、かわいらしい顔と雰囲気の女性が
未知なる国に、一人で行っちゃうなんて、すごすぎる。
それはともかく
本の内容が、また素晴らしい。
台所の作りやら
道具やら
その土地土地で収穫される野菜の種類や、料理法、味付け
どれも、全部、ほんとうに面白かったです。
ただ
パレスチナの家庭ででふるまわれた
牛とヤギの頭の丸焼き
これ、さすがに、おおおお~~って思った。
私、食べられる自信ないなあって思いましたね。
牛タンにまるかじりは、
食べられると思うけど
脳みそはねえ・・。
ほらほら、脳みそがおいしいよ
と言われて、食べられるか・・
昔、沖縄でヤギ汁を丼一杯飲んで
ヤギの血の煮凝りも食べたことがあり
女性で、そんな風にモリモリ食べる人は初めてだといわれたほどで
食に対しては、かなり許容範囲は広い方だと思うけれど
ヤギの脳みそ
これは、食べる自信がないわ。スイマセン・・。
いやあ、すごいわ。
好奇心と、探求心はもちろん
人に対する、おおらかさというか
そういうのが、脱帽です。
でも、この本のおかげで
めちゃめちゃ面白い体験をさせてもらった気分で
本当に面白かった。
こういう世界旅行もありだと思います。
この本、おすすめですよ。
コメント
面白そうな本ですね~(o^―^o)
旅行が好きで、以前は仕事の合間をぬって国内、海外問わず興味のある場所にちょこちょこ行っていました。
外出が制限される今、こんな本があれば気持ちだけでも羽ばたけそうです。
NHKBSPの「世界ふれあい街歩き」よく観てます。
本や、映画や、テレビで、旅行した気分になるの
私もよくやります。
新日本風土紀という番組も好きでよく見ています。日本も広いですね。