でいりいおくじょのBLOG

2015.12.05

ゴボウ豚丼

たまたま、朝の情報番組をつけたら

2015ベストビューテイストアワードの受賞会見をやっていて

さすがに皆さんステキだったんだけど

中でも特に、菊池桃子さんの言葉がいいなあと思いました。

その言葉というのは

人を緊張させないような

一緒にいて、肩の力を抜いてあげられるような人になりたい

というようなことをおっしゃっていたのです。
 

実は、私も常々、そういう人になりたいと思っていて

でもそれって、なかなか難しいことだと思うんですね。

菊池桃子さんは、そうなりたいと言いつつ

すでに、もうそういう人になられているというところがすごいなあと思ったのでした。
 

今、思えば

若いころは、自分のレシピを正確に伝えることに一生懸命で

正確に、細かく伝えようとすればするほど

簡単な料理がどんどん難しい料理になっていき

作る人も、どんどん窮屈で、しんどくなってくるという矛盾が生じていって

そこにどうしようもないジレンマを感じたものでした。
 

かといって、ただ適当に、おおざっぱに作り方を言えばいいかというと

それもまた、単に大雑把なだけで

やっぱり、わかりにくい料理になる。
 

最小限のポイントだけを、的確に押さえつつ

あとは、作る人が臨機応変に対応できるレシピ

それも、見るからに、計算されたレシピって感じじゃなくて

ささっと走り書きしたようなレシピであって

適当に作っても、気が付けばちゃんと出来上がっているようなのが理想ですね。
 

つまり、レシピを見た時に

ああ、これなら作れるな、作ってみようかなって、気楽に思えるようなレシピ

頑張らなくても作れるレシピ。
 

そういうレシピを書きたいとずーっと思い続けているのだけれど

結局は

私自身が、肩の力を抜いて料理に向き合ってないと

肩の力を抜いても作れるレシピなんて書けるはずがないということに気付いたのです。

だから、菊池桃子さんのように

肩の力を抜いてあげられるような人になれたら

きっと、私の作る料理も、そんな風に、もっと気楽に、

もっと楽しみながら作ってもらえるようになるんだろうなと思います。
 

さてさて、

ここのところ、毎日家にこもって料理の試作をしていて

年末までに、かなりまとまった数のレシピを作るべく、奮闘しています。
 

そんなわけで、連日お弁当の話ばかりでごめんなさい。

試作途中の料理を紹介することができないのです。
 

今日のお弁当は、ゴボウ豚丼と具だくさん味噌汁
 

どんぶり物のお弁当は簡単なんだけど

それだけだと、ちょっとものたりないかんじ。

けれど具だくさんのお味噌汁をプラスすると

なんかいい感じに献立になります。
 

ゴボウ豚丼は

ゴボウと豚肉をさっと炒めて甘辛味で煮るだけです。

最後に千切りしょうがをたっぷり混ぜると、ぐっと味がしまります。
 

ゴボウと豚肉のしぐれ煮をのせる前に

ご飯の上に鰹節をたっぷり広げておくのが奥薗流です。
 

そうすると、豚とごぼうのしぐれ煮の煮汁を鰹節が吸って

口に入れたときに、だしのうまみがプラスされ

ぐっとおいしくなります。
 

煮汁を吸った鰹節をご飯と混ぜながら食べると

ちょっとうれしくなるおいしさだと思うんだけどな。

これで、午後からの仕事も頑張れたらいいな。
 

お味噌汁の具は、大根、ニンジン、油揚げ。

大根と油揚げだけでも良かったんだけど

なるべく色の濃い野菜を食べてほしくて

人参もたっぷり入れました。
 

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