家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
これは、これまでにも何回も書いたことがあるんだけれど
子供が生まれてから
本物の味を食べさせたいと思ったのだけれど
いちいちだしをとるのが、あまりにもめんどくさくて
試行錯誤するうちに、
鰹節も煮干しもそのまま入れて食べるという方法に行きつきました。
和風のだしの場合はそれで解決!!
けれど
問題はそれ以外の時。
どうするか?
チキンスープを簡単に作る方法は
かなり悩みました。
鶏ガラや、骨付き肉を煮込んでチキンスープを取っていた時もあるのです。
でも、めちゃめちゃ大変でした。
そのうち、一生懸命料理だけに手間と時間をかけることと
幸せが必ずしも比例しないと気付き
なんとか、手をかけずに本格的なスープを取る方法はないものか
試行錯誤が始まりました。
もう30年くらい前の事になります。
で、
まあ、本当に、いろんなことを試してみて
最終的にひき肉でスープを取る方法に行きついたんです。
骨付き肉は、確かにかなりおいしいスープが取れるんだけれど
繰り返し作るには、ちょっと手間がかかる。
その点ひき肉なら、包丁いらずで勝負も早い。
でもね、これも、なかなか満足いくようにはできなくて
たぶん、それから20年以上格闘しました。
最後まで問題になったのは
ひき肉から出るアクの問題。
最初、ひき肉と水を混ぜて火にかけていたんだけれど
それだと、ものすごくアクが出るので
まあ、それを一気にとる方法などを工夫していたんです。
最初、私の気持ちとしては、アクは仕方ないと思っているところがありました。
というのも、
私は、ホテルで働いていたことがあって(厨房ではなくフロント勤務です)
その時、ホテルの厨房のスープを作っている場所で
それはそれは、丁寧にアクを取っておられるのを知っていたからです。
(本当に、ずーっと付きっ切りでアクを取っておられんです)
だから美味しいスープを作るためには
アク取りは必須だと、思い込んでいるところがありました。
でも、ある時
そもそもアクを出さない方法を考えるほうがいいんじゃないか
家庭料理なら、その方が簡単なのではと気づき
そこから、また、新たな挑戦が始まりました。
そうして出来上がったのが、混ぜずに一気に沸騰させる方法です。
結局
手をかけずに、シンプルに考えるほうが
簡単で美味しいスープになったというわけです。
やっぱり、世界の仕組みって
結局、シンプルにできているんだと思う
(突然、話が大きくなるやん)
このチキンスープのやり方を覚えたら
簡単で美味しくて、安心して食べられて、身体に良くて
まさにいいことづくめです。
これを覚えれば
いろいろ、応用もできますので
是非是非お試しあれ。
文章より、実際に作っているところを見る方が絶対簡単なので、
動画をチェックしてみて下さいませ。
(1992) 包丁いらず!!ささっと作れるヘルシーおかずスープ!!奥薗流・鶏ひき肉で作る本格チキンスープは必見!!<きのこチャウダー> – YouTube
コメント
鶏ひき肉でつくるスープ、美味しそうですね。しかも、簡単そうなのが良いです。
料理に手間暇かけても疲れだけ感じて幸せを感じない…ということがよくあるので、先生の今日のお話に「うん、うん」と頷きました。
また先生のレシピにお世話になります。
でも、シンプルなレシピでも、週末にいくつもまとめて作ると、やっぱり疲れますよね(笑)。毎日少しずつ、楽しんで(これ大事)料理します。
無理せず、楽しみながら、作ってみて下さいね。
コメントありがとうございました。
今晩とても寒かったので作りました! キノコに薄切りの玉ねぎも加えて甘みをアップさせました。 唯一、トロミが強すぎてしまい、出来立てはややドロッとした濃いめのシチューみたいになりましたが それもまたメイン料理っぽくなるからいいか~と思い直してそのまま食卓へ。 でも、片栗粉のトロミって、唾液と反応するとシャバシャバに変化するので 結果 食べ進めているうちに美味しいチャウダーになりました。 温まりますね!
そうなんです、そうなんです。
片栗粉のとろみは、食べている間にゆるくなるので
ちょっと強めにとろみをつけています。
ご理解いただき、感謝です。