でいりいおくじょのBLOG

2016.07.24

映画日記「シュガーブルース 家族で砂糖をやめたわけ」

渋谷のアップリンクで、「シュガーブルース 家族で砂糖をやめたわけ」
 

の公開が始まったので、早速見に行ってきました。

チェコの映画監督の作品で

自身が妊娠糖尿病になって砂糖を取ることを医師から止められたことをきっかけに

家族で砂糖の摂り方を見直し

やがて、砂糖業界の闇の部分にまで興味を持っていく5年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画です。
 

見終わった第一印象は、息子を産んだ頃の自分を見ているようで、

息が詰まり、切なくて苦しくなりました。

実は息子は生まれた時にひどいアトピーだったので

私は、初めての子育ての中で戸惑いながら、この監督のように

どんどんストイックになっていた時期があるのです。
 

その当時、砂糖も市販のお菓子も敵視し

娘が生まれてからは、自分自身がまさかの成人性アトピーになってしまい

どんどんストイックな食生活へと突入していきました。
 

あの当時、マクロビオテイックについてもかなり勉強して、

一時期は、かなりストイックに実践しました。
 

だからこそ、あえてお伝えしたいことがあります。
 

私たち親子の場合は、最終的にアトピーが改善したからよかったのですが

でも、すべての人に、それが当てはまるかというと、そうではない気がするのです。

症例は様々で、砂糖をやめさえすれば、健康になれるわけではないと、私は思います

また、砂糖だけの問題でもないと私は思います。
 

更に、砂糖はだめで果物(果糖)はいいのかとか

砂糖はだめだけれど、はちみつならいいのか、黒砂糖ならいいのかとか

砂糖以外の、農薬や添加物は影響ないか

ことは、砂糖だけを論じていては本質を見失う気がします。
 

確かに

栄養という観点からだけ見れば

砂糖は日常生活に必要でない食べ物かもしれません。

けれど、健康というのは、体と心の両方の観点から論じるべきで

甘いものを食べて幸せな気分になるとか、

おいしくてうれしくなるとか

しばし嫌なことを忘れるとか、

そういうこともまた、健康にとっては必要なことのはず。
 

更に、最近の日本は、糖分の摂りすぎよりも

糖質を取らなすぎることで起こる体の不調の方が

むしろ注目すべき大事なテーマだったりします。
 

ここのところ。ためしてガッテンや、クローズアップ現代などの番組でも

糖質制限の是非について取り上げています。
 

ほんの少し糖質を制限して健康的に痩せた、というレベルを通り越し

まったく糖質を口にしないことで筋肉が減り

日常生活に支障が出てしまう事態に陥ってしまうようなのです。
 

結局、砂糖(糖質)が善か悪か、体にいいか悪いか

黒か白かで、黒なら100%排除というような考え方自体に問題があり
 

つまり、0か100かではなく

適量を知って、上手に付き合う。

その付き合い方を考えることが大事なのではと私は思います。

どんなものでも、過剰になれば害は出ると思うのです。
 

また、適量は、一人一人違ってよく

一人一人が、自分の中で一番いい着地点を見つければいいと私は思います。
 

スーパーでも、外食でも、

砂糖を使ったものがたくさん売られていて

何も考えずに、無防備に口にしていれば確実に大量の砂糖が口に入ります。

国が豊かになると砂糖の消費量が上がる

豊かさと過剰は表裏一体。
 

以前読んだ「フードトラップ」という本の中でも書かれていましたが

砂糖業界は、買う人の健康より自社の売り上げを優先するのが当たり前だし

あの手この手で、買わせます。

砂糖を大量に入れたほうが売れるなら、迷わず大量の砂糖を加えます。

それを非難することはできないと思うんです。
 

となると、消費者ができることは

こういう映画や、テレビや本から、できる限り情報を得て

自分の頭で考え

自分の中で基準を作って食べる量をコントロールするしかありません。
 

自分の身は、自分で守るしかない。
 

この映画は今日が初日で

まだまだこれからしばらくは上映されていますので

興味のある方は是非是非。
 

自分はどうしたいかを考えてみるのもいいのではと思います。

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop