家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
消費期限の表示が「年月日」から「年月」に変わる傾向が拡大している
というニュースを見ました。
この表示に切り替えには賛否両論あるようで
年月までの表示だと
例えば1日に作られたものと、30日に作られたものでは1か月の差があり
安全性を疑う向きもあるそうですが
これにより、食品ロスが大きく減らせるそうなので
私は大賛成です。
消費者と「食」にかかわる人のための
「新しい食品表示がわかる本」(森田満樹著 女子栄養大学出)
によると
消費期限は日持ちしない食品につけられ
腐敗や品質の劣化を伴うので
この日を過ぎると食べないほうが良いという期限をさしていて
賞味期限は、比較的日持ちする食品につけられ
この日を過ぎても、食べられなくなるというわけではなくて
あくまで、おいしく食べるための目安だそうで
そもそも、3か月以上保持できる食品に関しては
日にちまで表示する義務はないのだそう。
この2つが、どこかでごちゃごちゃになってしまっていて
賞味期限を賞味期限に合わせて
何年何月何日まで、と表示すること自体、そもそもおかしいじゃないかとさえ思ってしまいます。
なんでも、お店に納入するときに
前日に納入したものより、古いものを納入することはできないそうで
例えば、賞味期限が2018年3月11日という商品を昨日納入し
今日、2018年3月10日のものを今日納入しようとすると
昨日より、今日の方が古いものを納入することになるので受け付けてもらえず
行き場を失った商品は、廃棄になる確率が高いんですって
全然品質的に問題ないのに
そんなことってある?
だったら、そんな矛盾がおきないように、年月だけでいいんじゃない、
ということになったようです。
食品ロスが大きな社会問題になっていて
私たち、一人一人が家庭の中でも、なるべくロスを出さないように工夫しなくちゃ
と思っているのに
こんなところでたくさんのロスが出ているなんて。
賢く買って、賢く食べる。
それはケチとかそういうことではなくて
食べ物に対する、最低限の礼儀というか
命に対する敬意というか
私も日々、そんなことを思って料理しています。
なかなかうまくいかないこともあるけど…。
コメント
先生、おはようございます。
本当に、食品ロスって多いですね。
コンビニやスーパーのお惣菜やなんかも、いつも、どうなるんだろうなぁって思います。
食べ物に対する敬意、礼儀、は忘れずにいたいですね。
私たちは、命をもらって生きているのですから。
先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。