家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
年明けから、新刊の準備に追われています。
やはり、2冊同時進行は少々きついですね。
1冊目の本の撮影が終わってから2冊目の本のレシピ作りに入ったので
この1か月は、2冊目の本のレシピを作るための試作に追われました。
レシピを考える時にいつも思うことがあって
料理を侮ってはいけないという事と
料理に飲み込まれてもいけないという事
今ネット検索すれば、一生かかっても作り切れないくらいのレシピが出てくるわけで
言い換えれば、それだけ簡単にレシピが書けちゃうってことだと思うんですね。
でも、少なくともプロの料理研究家としては
料理を侮ってはいけないといつも思っていて
簡単に作れるレシピであればあるほど、きちんと向き合って、
しっかり考えて書くべきだと思っています。
もしかしたら、見かけがきれいでおいしそうに見えさえすれば
今の時代、そちらの方がウケがいいのかもしれません。
でもやっぱり、
料理のレシピは、実際に作ってくださる人に向けてのメッセージだから
私は簡単なレシピでも、伝えたいメッセージがぶれないようにと
思いながらレシピを書いています。
けれど、それだけじゃだめだなとも思っていて
レシピを作る人は、みんな料理好きな人ばかりじゃないし
時間やお金がある人ばかりじゃない。
更には、食べることが大好きで、食べるために生きている人もいれば
料理以外に好きなことや楽しいことがあって
それを楽しむために、健康に気を付けて、きちんと食べたいと思っている人もいる
料理にむけるエネルギー量も、むけられる時間も
人によって違う。
料理の世界で仕事をしていると、まるですべての人が料理のことばかりを考えて生きているかのような錯覚にとらわれることがあるのですが
それは絶対違う、ってことを、いつも心にとめておかねばと思っています。
だから、私自身は料理好きですが
料理を中心に生活が回ってしまうと
やっぱり何か見えなくなってしまうことがある気がして
なるべく、料理以外の趣味も大切に暮らしていきたいと思っています。
今は、ガーデニングと読書と京都について調べることが楽しみですね
その趣味の時間を楽しむために、手早く料理を作ったり
元気に趣味の時間を過ごせるように健康に気を配ったり
料理と趣味(昔は仕事と子育てでした)。
その2つのバランスをとることで見えてくるものが確実に合って
それが、私のレシピの中にうまくいかされていければと思っています。
コメント
先生、おはようございます。
相田みつをさんの書に、“ちょうどいい塩梅がいちばんいい”っていうのがあります。
本当にそうですね。
先生、今日も一日健やかにq(^-^q)。