でいりいおくじょのBLOG

2019.01.27

高台寺 冬の夜の茶会

大阪で仕事があり

ついでにちょっと京都に寄り

高台寺での冬の夜の茶会に参加しました。

 

もともと、若い時から茶道は習っていて

しかも、裏千家と、表千家と両方のお免除を持っているのですが

 

ここ20年ほどは、お稽古もしていないし

台所で立って抹茶を立てているような人間ですから

作法も何も、全く何もわからなくなっている状態です。

 

お抹茶自体は好きなのですが、茶道となると、なんだか堅苦しくて

もう、今更この歳になってお茶会に行くとは思ってもいなかったのですが

 

去年、「へうげもの」という古田織部を主人公にした漫画を読んで以来

茶道の世界観を、全く別の角度から見れるようになって

ああなんか、面白いなあ、って思ったんです。

 

たぶん、それが心のどこかにあったから

高台寺で夜のお茶会をやっているというのを知った時に

すぐに行ってみたいと思ったのだと思います。

 

そんなわけで、ちょっとドキドキしながら参加させてもらいました。

 

最初、待合の暗い部屋でお茶室に入るのを待っている時は

何とも言えず、心細い気持ちになって

ああ、粗相をしたらどうしようかとか、わけもなく不安な気持ちになっていたのですが

いざお茶室に入ってみると

不思議なことに、心がほっと温かくなって、妙に落ち着いてきたんです。

 

あれ、どうしたんだろう、私

って、最初は、その自分の心の状態に、逆に戸惑ったのですが

しばらくすると、ああ、ロウソクの火のせいだということに気づいたのです。

 

ロウソクの、それも和ろうそくのチロチロと動く炎が

とても暖かく、心にやさしい。

 

暗いところにいた時の不安が、

このロウソクの炎の明るさと温度で

ほっと安心した感じ。

 

ほっと安心したはずが、

なんか、どんどん自分の内面の深いところに入っていく感じ。

 

何かを考えたり、

何か具体的に、何かを感じているわけではないのですが

明るいところでは感じたことがない感覚です。

 

お菓子は、春和という銘の、梅の形をしたお饅頭でしたが

暗くて色などは全くわかりません。

 

だからなのか

味覚は研ぎ澄まされていく感じで、

美味しさを堪能しました。

(本当においしかったです)

 

申し込むまでは

お茶会に一人で参加するって、大丈夫かなと不安だったのですが

終わった後、一緒に参加した方々と仲良くなって

いろいろお話をするのも楽しかった!!!

 

勇気を出して、一歩踏み出してよかった~。

 

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