家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
大黒屋というと、天丼で有名なお店がありますが
今日行ったのはそこではなく、お蕎麦屋さんのほう。
ここのおそばは、そば好きの間でも抜群の評価得ている折り紙付きの美味しいおそば。
さらに、そばがきも、よそではちょっと食べられない美味しさです。
でも、もう一つ、他にはない、この店ならではの特徴があって
それは、注文してから出てくるまでの時間がとにかく長い。
前回伺った時も
お箸とおしぼりが出てくるまでに30分。
一品目のそば味噌が出てくるまでに1時間は覚悟しておかなければなりません。
すごーく混んでいるわけではなく
(前回伺った時も、全部で3組でした)
ご主人(結構お歳はいかれている感じ)一人で作っておられて、
奥さん(こちらもかなりの高齢)が一人でフロアーを取り仕切っておられるということも、遅い原因ではあるのですが
時間軸が、まったく別の世界にあるようなのです。
でも、ここにくるお客さんは、どの方も、いらいらする様子はなく
それが当然のように待っているので、
このお店に一歩入ると、それが当たり前のような感覚になるから不思議です。
そんなわけで、今日も一品目のそば味噌が出てくるまで
だいたい1時間待ちでした。
2品目のそばがきが出てくるまで、さらに40分待ち。
けれど、ここのそばがきは、待ってでも食べる価値があるほどのおいしさで
普通の蕎麦掻と、粗びきの蕎麦掻があるのですが
どちらも、そばの香りが口いっぱいに広がる絶品です。
私はそばがきが大好きで、お蕎麦屋さんに行ったら、たいていそばがきは注文しますが
ここのそばがきを超えるそばがきほどおいしくて薫り高いそばがきは
私は食べたことがないほどです。
さらにそこから40~50分ほど待って、
ようやく天ぷらとそばが運ばれてきました。
これがもう、唸るほどのおいしさです。
そばは細めでこしがあり、
きりっと冷えていて、つるつるとしたのど越しは文句なし
それ以上に、鼻から抜けるそばの香りは
他に類を見ないほどの豊かさです。
もうどこをとっても、文句なし。
2時間半、待ってでも食べる価値があると私は思います。
ここにくるお客さんは
みんなこのそばのおいしさを知っているから、待たされてもイライラしたりしないんだろうなあ。
そう思うと、おいしいもの、本物の力って、すごいなあと思います。
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話は前後しますが
一応、今日の私のお弁当の話も。
今日は、サクラエビのかき揚げ弁当です。
サクラエビ漁が始まったそうで、この前テレビで見ました。
今年は、豊漁だそうですね。
そんなわけで、昨夜は早速桜えと新玉ねぎと三つ葉のかき揚げを作り
今日は取り分けておいたかき揚げをお弁当に、
かき揚げって、一日たつとべちゃっとなりますが
朝、オーブントースターで焼きなおすと、カリカリサクサク感がよみがえります。
ご飯に鰹節をサンドして、上にも鰹節を広げ
醤油とみりんと砂糖少々を混ぜたメンス湯をかけて
かき揚げをドーンと盛りつけた上からも、たれを足らり。
鰹節を上手に使うことで
麺つゆを作らなくても、おいしく仕上げることができます。
おかずは、卵焼き、ソーセージ、スナップえんどうでした
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