でいりいおくじょのBLOG

2019.09.19

京都・金戒光明寺

京都の大好きな場所の一つに金戒光明寺があります。

私の大好きな仏像が、3体もおられるのです。

 

一つは、文殊菩薩

これは運慶作といわれているもので

きりっとした理知的なお顔立ち、ほれぼれして見とれてしまう。

めちゃめちゃイケメンです。

 

二つ目は、真備観音

これは、吉備真備が遣唐使(!)として海を渡っている時に嵐にあって

念仏を唱えたら、奇跡的に助かり

持ち帰った香木で、吉備真備が彫らせたという観音様。

ですから、ものすごーく古いです。

しかも、彫った方は行基という、奈良の大仏にかかわったすごい方。

 

こんなすごい経歴なのに、

この観音様は、本当に穏やかなお顔をされていて

心の底から助けてくださいとお願いしたら

本当にやさしく救ってくださる感じです。

 

そして3つ目、五劫思惟阿弥陀如来

五劫というのは

“寿限無寿限無五劫の擦りけれ”という落語に出てくる

あの“五劫”で

ものすごーく長―い時間を表すのだそう。

 

ものすごーく長い時間、ものすごーくたくさんのことを考え、思っているうちに

頭がアフロになられたようです。

 

五劫思惟阿弥陀如来は

こんなに長い時間をかけて、阿弥陀如来になられたのに

全然偉そうでもなく

むしろ、遠慮がちに座っておられる姿がすごくかわいらしく

時々、無性にお顔を見たくなります。

 

この控えめで、恥ずかしそうなところが

なんともグッときます。

 

本当は、こんなフレンドリーに書いてはいけないところなのですが

私の大好きな金戒光明寺の仏様は

なぜか、すごく普通の仏さまよりも近しい感じがして

ついつい、何かお願い事をしたくなるのです。

 

文殊菩薩と真備観音は写真が撮れないので

五劫思惟阿弥陀如来様の写真です。

 

2019年9月18日金戒光明寺3

 

ちょっと控えめな五劫思惟阿弥陀如来。

でもこの、トリオがなんともとぼけた感じでいいのですが

後のお二方は、よく存じ上げません、ごめんなさい。

 

2019年9月18日金戒光明寺2

 

立派なアフロヘアー。

よく見ると、いいお顔。

 

 

2019年9月18日金戒光明寺

 

金戒光明寺のお土産

アフロヘアーの部分を金平糖にしたところが秀逸です。

これを考えた人は天才だと思う。

 

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